Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

厳しき7月の初旬

中々、走り出せない7月の前半に今宵も厳しさも。ご常連の動きはありましたが、なにせ絶対数が・・・・・・・・・。決まってこんなときは「大丈夫?今日は暇やね」と心配をかけさせてしまう状況にも。
まあ、経営的には楽観視は出来ませんがいつも”いい時もあれば難しい時もあるものかと”と言い聞かせて。
さて、今宵はシガーについて。純利益が直接的には発生しない、この葉巻は本日も経理担当者の方にチクチクと。私の性格上やはり若干高額のラインのものでも稀少なものは箱買いしてしまいます。12から20本ほどの箱があり1本あたり最低でも¥1,000−から¥5,000−くらいはあたりまえのものですので時には領収書の額もワインに匹敵するくらい。(実際にはワインは桁がひとつ違うのですが・・・・・・)
今宵もこんな特別な葉巻を、お目当てにご常連のムッシュはお一人で。最新の稀少アイテムは”ダヴィドフ社生みの親ジーノ・ダヴィドフの生誕100周年を記念したアニヴァーサリー・モデル”です。1906年にキエフで生まれた葉巻会のカリスマの特別なラインは、私自身すでにテイスティング済みで熟成したタバコの葉のコクがしっかりと感じられダヴィドフ社の特徴のエレガンスを讃えながら。時として軟派なシガー・ブランドに例えられるこのダヴィドフも決して私には、そんな印象も無く。例えるなら100年以上の歴史的慣習を覆したワイン界のカリスマ”バロン・フィリップ・ロートシルト男爵”とダブらせる偉大な人物では。
味わいもさることながら、ストーリーやノスタルジーをも飲み込むあたりはワインとシガーの切っても切れない相関関係を物語ります。悠々と立ち昇る紫煙は今宵の危惧すべき状況を煙に巻く豊かなひと時だったのでは・・・・・・・・。
あと、臨時休業のお知らせ。祇園祭の16日の日曜日は臨時営業いたします。そのため、代休を10日の月曜日にいただきます。急な勝手ではございますが、お伝えしておきます。その代わり、16日は浴衣でワイン・グラスなど傾けにいかがでしょうか?

              Sommelier R.Imamura