Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

お心使いありがとうございます

昨夜の営業は、お恥ずかしながら34歳の誕生日をお祝いいただける顧客の皆様に甘えてしまいました。本当にありがとうございます。
そんなお心使いワインも含めて荒れた金曜日のワインは
・Chateau Leoville Las Cases’79 St Julien
・Jacques Selosse Exquise Sec
・Chateau Rieusec’75 Sauternes
・Pommard Charmots’69 Leon Violland
・G.H.Mumm Rene Lalou’75
’73のポワフェレと悩まれておられたムッシュでしたが個人的な記念日は関係無く歴然とこちらを凌ぐ品質のラスカーズへと。優しいトリュフのブケを放ちながらもオーナーさんの強い意志が漲る力作のグラン・ヴァン。2級に甘んじてはいないと鼻息も荒いようですが。
お久しぶりのドクターは今宵は甘口ですか。入手し難い造り手のましてや一段と珍しいエクスキューズ。はんなりと甘みを遷ろわせるスタイルに女性陣も杯が進み。勢いシガーを4人それぞれでのお楽しみでしたが、今宵はキューバン・ダヴィドフが1本。稀少なヴィンテージ・シガー、革命前のもので高貴な熟成香が広がりましたが一段と高価な。
最後はソーテルヌでした。コレぐらい熟成していると流石に鉄っぽいニュアンスがまた個性的で。上質な蜂蜜の味わいに琥珀のごとく輝く液体は、きっと葉巻との優雅な時間の脇役としては最高かと。
連日のムッシュは、今宵は大人数ながらも右腕の方のヴィンテージを感慨ぶかく。ブルゴーニュでは素晴らしいヴィンテージの’69以前のラターシュの興奮を再現されたいかのような選択になりましたが、より豊満で大ぶりなスタイルにこのアペラシオンの個性が。
随分、お気を使っていただいて頭があがりません。頂き物に、リストの中でもとても興味深いルネ・ラルー。マムも特別なラインのプレステージがあったんだ!とお恥ずかしながらも。’73は私が産まれた年でシャンパーニュは最高の出来を。ブリオッシュと熟れたマンゴーやパパイヤなど複雑にして多彩な味わいにしばし時間を忘れて。毎年、ありがとうございます。
後何人様か同様のお心使い本当にありがとうございます。また、出来る限りのサーヴィスに務めてお返しいたします。

               Sommelier R.Imamura