Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

選ばれるのはどちらが・・・・・・・・

今宵、木曜日は後一歩のもの足りなさに消化不良でしたが、久しぶりのご常連と新たな顧客の獲得にも手ごたえの晩に。
それにしても、いつもながらお電話の対応は難しく今宵も私への名指しではあったものの伝達が上手くいかずゲストとの取次ぎが出来ず、どういったご用件でしたか解からない、とても気になる眠れない気分にも。
さて、今宵は人気シャトーの中でも微妙な選択がなされました。
・Chateau Lagrange’81 St Julient
・Les Forts de Latour’83 Pauillac
ボルドー好きならば、どちらも心躍るワインではありますがヴィンテージの為セールス・トークは随分と変わってしまいます。ボルドー・エリア全体を通しては’81’83はどちらも決して悪い出来では無く熟成が興味深く成りつつあるものです。しかし、近年人気のラグランジュの場合は幾分違いまして。
1983年に念願のグラン・クリュ・クラッセの買収に日本のサントリーさんが成功しまして、その後のヴィンテージ’86や’88などが評価され現在のステージに昇り詰めた三級格付け。ですが、やはり売りに出ていたのは問題が当然あったためで。かつては、畑の管理も怠られとても格付けには値しない酒質であったようです。今回のヴィンテージ’81も正しくそんな頃のもの。エチケットだけは以前のデザインのため収集欲に駆られますが、正直それだけでは・・・・・・・・・。
当然比較にならない程にセカンド・クラスとは言えレフォール・ド・ラトゥールは素晴らしく。グラン・クリュの2級にも匹敵するであろう力強い骨格に
昨日のラトゥール同様、このシャトーには落胆を覚えることがほとんど無く。
そんな流れも、自然に明日のご予約は五名様のワイン会形式のものが。ご依頼がラフィット及びラトゥールを含めてでしたので、オフ・ヴィンテージですがラトゥールをセラーにて立てて。
明日はいい意味で荒れて欲しい。

               Sommelier R.Imamura