Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

嵐は1日おきに

水曜日はこれまた昨日が、嘘のように息つく暇も無く。偉大なグラン・ヴァンの抜栓競争のように4月らしさが。今宵のリストから消えていくワインは
Clos Vougeot'80 Rion Pere & Fils
Clos Vougeot'86 Louis Jadot
・Cote Rotie La Landonne'84 E.Guigal
・Chateau Pontet Canet'82
・Chevalier Montrachet Les Domoiselles'87 Louis Jadot
・Barbaresco Soli San Lorenzo'87 GAJA
ここのところ、ブルゴーニュへと移行されるヴィンテージ’80の祇園のお姉さんは、偶然にも仲良しの2人が同じ日に。カウンターに横並びになられながらも、やはりブルゴーニュのオールドを。先の方は久しぶりのご利用にバースデイ・ヴィンテージの’80のクロ・ヴージョを。先代のエチケットのリオン・ペール・エ・フィスは珍しく。セラーの中で立てて落ち着かせており中々見つけられなかった1本。先日はエシェゾー’80のジャドでしたがやや、酸に角がありじっくりと飲み込むタイプでは。
お相手は、先日にヴィンテージ’80でしたので今宵は同じヴージョでも’86のジャドに。意外に安定している大ネゴシアンの実力を垣間見る3本目のテイスティングでした。約80名の所有者が分割する特級畑は本質的に造り手を厳選すべき面白みのあるエリアでは。
先日のお礼を含めてと、ローヌ・キラーをお連れに宮川町の姉さんが。ありがたい気持ちでやはり、この街のしがらみや気持ちの伝え方の大切さに頭が自然に下がります。今宵もギガルのシングル・ヴィンヤードは選択肢が同じランドンヌの’84’86。普通は文句無く’86でしょう。しかし、少しでもこなれた熟成感は難しい生産年ながらも’84は多彩な表情を柔らかく見せてくれ、予想以上の落ち着きに余韻がアニマルであり甘みが成熟して。
’82産まれの彼女は、おじ様泣かせかと。5級格付けとはいえ、ハーフ・ボトルとはいえ侮れないプライスに。偉大なボルドーのヴィンテージ’82は硬さを未だに残しながらも、抜群の豊満なスタイルに満足が得られ。唯一の問題点は夜中2:00から1時間勝負では、若干のもったいなさも。
最終はヴィンテージ’87を。20歳を迎えたばかりのマダムは、初めてのバースデイ・ヴィンテージ。ありがたいことに男性陣が、お相手を変えられながらも、ぶどうの蔵に来れば必ずヴィンテージが揃うと少しずつ認知していただけつつあるのでは?