Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

貸切にてワインの日

今年最後のワインの日は、ワインバーは貸切にてカウンターは一列10名様にて、ビストロは忘年会の団体さんを中心に満席に。本日のグレート・ヴィンテージはボルドーの白馬が 
・Chateau Cheval Blanc’70 
意外な展開でビストロよりオーダーされたサンテミリオンの特別1級は、あと少しのコルクがついてきてくれなかったものの状態は健全でカベルネ・フラン種のオリエンタルなスパイスの香りとカカオ・チョコレート、丁子などが感じられ、滑らかな舌触りは奥行きがあり丸く熟成しておりました。デキャンタージュ後の広がりに期待は大きかったのでは。ワインバーでの団体さんは、お互いの思いは裏腹ではありましたがマグナム・ボトル2本を含む8種のワインで特別は 
・Sassicaia’96 Tenuta San Guido
・Charmes Chambertin’88 (MG)Camus
・Chateau Ducru Beaucaillou’76(MG) 
イタリアワインにおいて、小規模の高級ワインの輸出で大きな成功を収めることを、真っ先に示した生産者のサッシカイア。偉大なヴィンテージの1つ’96は、まだまだ若くがっしりとしたタンニンは本日の他のワイン達を圧倒し力強く口中にざらつきを与えるものの、濃縮された甘味はタンニンにもひけをとりませんでした。シャンベルタンの特級畑のグレート・ヴィンテージでありマグナム・ボトルは、評価は分かれる作り手ではありますが淡いルビー・レッドの輝きは目に美味しく、チャーミングでありながらも湧き上がるベリー系の果実の香りは嗅覚に訴えかけ、甘く軟らかい酸味は上品で心を和ませ口に運ばせます。ボルドーの2級格付の「ありがたい小石」と言う名の約30年の熟成は、土の香りを含むトリュフ香がより複雑で、サンジュリアンのゆるやかな丘の上にたたずむシャトーへと車を進めた8月の思い出が蘇ります。とはいえ、やはり忘年会でのご利用ではワインに興味をお持ちか否かはそれぞれで複雑な心境も・・・・・。また、ここのところのゲストのお帰りがゆっくりで、ありがたい面もありますが1日が非常に長くなっております。現在4:00を廻りました・・・・・・。 
              Sommelier R.Imamura