Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ボトル・コレクター

出口の見えない相変わらず、すっきりしない週末に力不足を感じております。こんな金曜日は一組、一組を大切にお相手させていただきながらも、やはり時間帯によってはワインバーのお席も詰まりながら・・・・・。早めの時間帯の、呉服やさんは今宵はカリフォルニアの白を。 Chardonnay Red Shoulder Ranch’00 Shafer カリフォルニア・カルトのひとつの造り手「シェイファー」のシャルドネも、らしさがはっきりと感じられトロピカル・フルーツのマンゴやパパイヤ、白桃などの香りが強く味わいにも厚みのある甘味とアルコールのヴォリューム感が。 この方ワイン好きが高じて、ご自宅にコレクションが300本ほどあられるそうで。お話の流れでお持ち帰りにて、私共より彼のコレクションに加えられるワインが。 Chateau Lagrange’83 ヴィンテージ的には中程度なものの、この時期のラグランジュは畑が荒れ放題でグラン・ヴァンの輝きは薄れておりました。ただ、ひとつ大きなストーリーが。現在の所有者「サントリーさん」がやっとのことで手に入れた特別なヴィンテージと言う事のみ。そしてコレクターには、たまらない以前のデザインのエチケットでクラシカルなデザインに彼の心は奪われていたようです。おまけにこの方、23日に抜栓予定のシャトー・ラトゥール’81 ダブル・マグナムの空きボトルの権利も欲しがられましたがお断りしました。同じ気持ちの方が多数おられ、うかつにお答えできません。それにしても、先日の紛失したダミー・ボトルといい皆様なかなかのマニアぶりかと。  あと、今宵は御常連の先生が二件目のご利用で。どうやら本日は建仁寺の料亭で、大人数とはいえ桁が変わるお支払いの利用をされたようです。ワインの納得をされず飲み直しのようでしたが・・・・。 Clos de Vougeot’97 Drouhin Larose  たった3本の仕入れは一瞬に完売へと。やや、ぼったりしたジャムのような果実味は特級の雰囲気を十分に感じさせ、かつてのこのドメーヌへのイメージを打ち消すお買い得なグラン・ヴァンでは。 さて、明日ぐらいは皆様のお越しを期待したい!  Sommelier R.Imamura