Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

蒸留酒

17日、土曜日は、寂しい週末になりましたが、ワインバーでは、ご旅行中のゲストが重ねてご利用頂ける方々がおられ、ありがたい気持ちになれる一日ではあったかと。
本日は蒸留酒について。ワインバーとは言え、ブドウが原料のマール、フィーヌ、グラッパ、ポート、アルマニャックなどのアイテムは、多少充実しております。約30種の中にはなかなか貴重な物も。
本日は、
・Armagnac‘74 フランシス ダローズ
・Marc.Chateau Mouton Rothschild
・Marc‘04 桔梗ヶ原メルロ(メルシャン)
などが。
古酒を得意とする、フランシス ダローズは、熟成により、とても甘味が強調され、丸くチョコレートのようにトロリとアルコールが感じられます。
ボルドーの、ムートンロートシルトのマールは、味わいにも熟成感はございますが、開けたてのボトルという事もあり、力強いボリュームのアルコール感と甘味、複雑な香り、引き込まれるように美しい琥珀色は、お酒に求められるものを全て持ち合わす逸品かと・・・。
我が国が誇るメルローのトップワインのマールは、グラッパスタイルに仕上げられるものの、かつてのイタリアのグラッパの荒さを持ち、どちらかというと、エレガントと言うよりは、本日のとどめを刺すような、男性的な酒質を誇ります。今回初リリースとなるこのマールは、確かに完成度はまだ低いような気はしますが、将来が楽しみな本数少ない特別な一本かと・・・。
さて明日はワイン会です。なんとかお席も埋まり、ワイン会初登場のスペインのロマネコンティ、ウニコが気になる存在です。

 Sommelier R.Imamura