Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ブショネ

16日、金曜日は、結果的にはワインバーは忙しく、ビストロは難しい週末に。本日も飛び抜けてではないものの、評価の高いワインが多数扱えたかと。
・Morey St Denis‘99 Dujac
・Vosne Romanee‘00 Meo Camuzet
・Vosne Romanee.La Croix Ramaou‘99 F.Lamarche
・Nuits St Georges‘97 Lechenoux
ブルゴーニュばかりではありましたが、どのワインもコストパフォーマンス溢れる、現実的なワインばかりかと。
グレートヴィンテージのドゥジャックは、村名ながらも力強い甘味と、肉付きの良いタンニンを持ち合わせ、今既に面白いものの、数年後にも出会いたい一本。
もう一つの村名、ヴォーヌロマネは、人気に拍車のかかるメオカミュゼ。あまりにも高価で、ロープライスのものはまた見つかりにくく、あればすぐにリストより消えていく、これまた筋肉質なワイン。
ラマルシュのプルミエは、前の二本とは対称的に淡く、その中に、きれいな酸と細やかなタンニンを奥に潜める甘美なタイプ。しなやかな女性がイメージ出来ます。
近年評価の高いルシュノーは、少し熟成した‘97ヴィンテージ。ややぼったりとはしているものの、トロリとした濃度のあるブルゴーニュを好まれる方は、興味深い一本かと。
これらとは別に、ボルドーにてトラブルが、
・Chateau Lagrange‘95
先月訪問した、このメドックエリア最大のシャトーの偉大なヴィンテージ‘95。今までまだ、彼等の場合出会ってなかったブショネがついに・・・。抜栓時よりコルクの香りに違和感があり、液体の香りを嗅ぐだけですでにもう無理な状態でした。時間が経つと共に、一般のお客様にも感じとれるコルク臭は、どうしようもなく、切ない香りを放っておりました。残念ではありますが、こんなこともあるものかと・・・。健全な状態のワインを愛でてあげてください。

 Sommelier R.Imamura