Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’88’86

休日はクリスマスケーキの予約等を兼ねて伊勢丹さんに。お支払いのスペースには御節が変節されており、その内容に興味津々ではありましたが世間一般では実際にはどのような動きがあるのでしょう?
嘗てお世話になりました老舗の料亭さんの本店では¥16万を超える御節を限定で1つ販売されておりましたが。我が家では流石にそのプライスはないですが、考えさせられるものです。お世話になります、あちらでお願いしたいのも山々なのですがご予算的には 大分贅沢をこの数年はさせていただいていたかと感じさせられました・・・・・。
で先週末の連夜のご利用は
・Beaumont des Creyeres Nostalgie’88
・Puligny Montrachet 1er’86 Bouchard Pere & Fils

前半のご利用は明らかに忘年会の何次会だったのでしょうか?看護婦さん方の女性陣に開業医の先生がおひとりと言う まま羨ましい形ながらも穏やかなグラスワインで。まま、それでもテイスティングの機会になりましたがルイ・ラトゥールのヴァン・ド・ペイの’99マグナムを。グラスワインでもマグナムでと言うのも贅沢な話かもしれませんが、この銘柄は熟れた味わいもあって価格もこなれたものでピノ・ノワールの入門編の熟成としては素敵ではないかな?次から次へと最新ヴィンテージばかりをお勧めされる店舗やお酒屋さんへの反旗を翻すべき銘柄かもしれません・・・・。
後半に掛けてのムッシュは連夜のご利用は、海外からですので集中して。今宵は女性も伴われておられえましたが微妙に女性のお姿をされた男前をもうお一方。祇園町でも有名な方ですが、前回よりはお話も出来て感覚は近づけたかな?
今宵はヴィンテージ・シャンパーニュ!とのリクエストでしたので、ノスタルジーを。毎度ながらも入荷する度にコストが上昇するのは致し方ないこと。売り切れない程の仕入れが出来ればそれは回避出来ますがそんな訳にもいかず。
偶々その中性の方がアンリ・ジローの話題を出されたので シャンパーニュの話題にも事欠きませんが そうですね 非常に上質なメゾンのジローさんですが市場のヴィンテージでは’88までは遡れない彼らの銘柄だけに比較のしようは・・・・。勿論、プレステージのフット・ド・シェーヌのヴィンテージが入っていたころ迄の物では個人的にも素晴らしき思いもございますが。
やはり個人的には、銘柄名通りの正にノスタルジーが。
完全にカウンターは占拠いただけたのは有り難い。ただただ、1脚は破損した椅子を使用せざる負えない状況に何時もの御姉さんには大変ご迷惑も。
4品のお料理も6名様分となれば、それは中々の大変さも。勿論、段取りもなく 一人でこなしていく訳ですので。まま、生ハムぐらいでしたら スライサーで切るだけなのですが これが掴みで大皿での美しさも求められるのですが。
ワインは白のリーズナブルなものを!でしたが、何時もながら彼女たちにとってお幾らくらいがリーズナブルなのかは正直・・・・。
ですので今回は正真正銘のヴィンテージからするとリーズナブルなピュリニーのプルミエの’86を。響きは最高なのですが、造り手を問われるとやはり今回は 流石にお値段って正直だなあ のブッシャールで。勿論、現在の彼らのものはそんなものでもないし 中には過去のものでも驚くほどお買い得な中身を湛えた銘柄にも出会ったことはありますが。
たっぷりとした果実の味わいを詰め込んだ造り手には、やや申し訳ないブルゴーニュの銘醸畑の1本ですが そうだなお料理を色々お召しになられながら 深夜の酔いも適度な段階では素敵な白のセレクトかもしれません。
はあ、そう言えば 片づけに追われる最中に 今宵最大の失敗が。葉巻用のアンティークのシャンパーニュ・メーカーのロゴのはいった灰皿が・・・・。割ってしまった、木っ端みじんに。しかも故人の心の籠ったいただきものだっただけに。残念な気持ちと申し訳ない気持ちで。
                  Sommelier R.Imamura