Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

久々の’76

本日のお昼間は、次男と図書館に。子供に対する教育とは中々難しいもので、自身の子供時代を思い出せば自ずと解ってしまうものですが 言い続けるしかないのも事実かと。本来のターゲットは、長男だったのですが食いついて来たのは次男だけだったのも現実かな。
まま、文章に対する媒体も変化をしているのでしょうから。
そして我が郷里の代表校は、延長再試合か。平安の爆発的な攻撃を次の試合で見せつけられただけに、差を感じさせられましたが、明日はおそらくは雨の中に試合だけに怪我などなければ良いのですが。
そして個人的にも気になった日本での唯一のマスター・オブ・ワインのオーストラリア国籍の彼の帰国の話に対して。確かに彼の持論も解るし、日本のソムリエ協会の権威主義も確かに問題は有るのかもしれないけどマスター・オブ・ワインもその範疇からきっと大きくは外れていないのでは?結果的に彼には多くの展望とビジネスも開けた訳だろうしOKでしょうけど。まあ、個人的にはその手の利権には 欲しくても手に入らないので興味はないですが・・・・。
ただ、それぞれの好みもあるので致し方ないのですが 僕のカウンターに至ってはやはりボルドーブルゴーニュは中心であることは変わりないかな。日本のソムリエ協会の教本のこのエリアのページが大きく割かれているのも、歴史上のワインの流れでも致し方ないかも。先ずはそこを抑えないと他のエリアの意味合いが解らないような気がするので。そして何よりも味覚的な好みの違いが大きいからな、若いシラーズなどを得意とする彼の故郷とは色々だろうから。ただ、唯一の日本在住の有資格者がいなくなったのは残念だすが・・・・。そらあ、ソムリエ協会の重鎮は今更マスター・オブ・ワインの勉強なんか出来ないだろうし煙たい存在だっただろうな。
で昨夜の久々のブルゴーニュの古酒は
・Gevrey Chambertin’76 Camus Pere & Fils

何だかんだと言ってもお商売が繁盛していなければ存続すらしていけないので苦しき状況のこの数日間で。昨夜も桜のお客さん達は僕のカウンターには皆無のようでしたが、久々の彼女を伴われた何時ものムッシュは。
1年半ぶりくらいになりますかね、ムッシュは何時もですが 東京に移転されたマダムのお越しは。こんな機会は何時もならば’83ヴィンテージをお持ちするのですが、昨夜は’76を。正直、’83はものによってはやや硬さを残すものもまだまだ有るようなの気持ちが有って。
’76のジュヴレの村名、きっと一般的にはもう 下っている味わいであろう?しかもこの造り手のカミュであれば。それが、きっと先の権威を持たれる方や一般のワインラヴァーには多いだろうから。
ただ、実際に呑み込むとこの味わいにはっとされる方も少なからずおられる筈。でないと、現実に僕のカウンターは既に無くなっている筈だから。繊細な淡い味わいのブルゴーニュの古酒は、正直 パワフルな若いガチガチなワインを好まれる方には理解の範疇ではないであろうから。
勿論、僕自身も時として若いカリフォルニアのカベルネの豊満な味わいやトロピカルフルーツのようなシャルドネも好みます。ただただ、個人の嗜好は変えられないからな・・・・・。
まあ、彼はきっと協会と飲料メーカーさん達に対する苦言が主なのでしょうけれども。

             Sommelier R.Imamura