Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

2月のスタートは

休日は、またもや愛犬の予防接種は叶えられなかった・・・・。1月はもう毎週動物病院に通った。そろそろ、ゆっくりとさせていただきたいものですが まだ産まれて4か月くらいだもんな・・・・仕方ないか。
で先週末の2月のスタートは
・Chambolle Musigny’91 Comte Georges de Vogue
・Volnay Les Angles’76 Henri Boillot
・Sauvignon Blanc Eisele Vineyard’03 Araujo
・Cabernet Sauvignon Eisele Vineyard’00 Araujo

久々に仕事をさせていただけたような。そんな画像でもありますが、終わってみれば やはりと言いますかひとつのカテゴリーとしては最大の顧客がおられる医療業界の方々のみに終始する晩で。
開店間際にお越しのドクターは、今年初のご利用ながらも何時も通りの素晴らしいワインを。
今月のとっておきでもあるヴォギュエの村名ながらも、飲み頃に近づくヴィンテージ’91を。もう、こんなボトルも市場ではそうそう見つかりませんが数年前に正規品でいただいた状態もむしろ良すぎるくらいで。その為、コルクもまだまだ浸透にも至らずの段階で 元気いっぱいの味わいながらも中盤からの果実の開き具合は並みの村名ではないですよ。酸の綺麗な正にシャンボールのお手本のような1本かと。
こちらも久々のドクターで、初めて女性を伴われていたのでこちらとしても対応の出方は慎重に!でしたが、看護婦さんでしたか。それにしても、2月に入ってからの新年会とはご苦労様です。
ヴィンテージ’76も訳あってでしたが、それならのこのアンリ・ヴォワイヨのアングレは絶対の状態の良さと飲み頃でお勧めで。何物にも変えがたい熟成香りの妖艶さに やはりワインはこのくらいでないと!と何時もながら。
深夜のお越しの芸妓さんは、今月はお化けを控えておられますが今宵は静かなご様子で。それもその筈の訳は何時ものムッシュでしたが、ゲストが随分のワインラヴァーで。しかもカリフォルニアに見識が随分で、手持ちにも不足がございましたが その中でも選ばれたアラウホは流石の一言かと。偉大なヴィンヤードを所有するためにエチケットにも記載される彼らの赤白揃い踏みで。
熟成も始まりつつの’03ですが、このクラスのソーヴィニヨン・ブランはただのフレッシュな辛口とは一線を。シャルドネにも見まがう濃厚な果実味に、これまた素敵なレアな1本かな。
赤はそのカルト性ながらも、他の厳ついカルト達に比べると本当にお利口な逸品。正にこれもナパの上質なカベルネ・ソーヴィニヨンの典型ですが、やはり約束された畑から産まれるパワフルながらもただの濃厚さだけを求めたニューワールドとは世界観が異なります。

              Sommelier R.Imamura