Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’97’90’79

ご依頼のワインが見つからない・・・・・。
あの手この手で、大抵のワインはお渡しに至るのですが今回は。貴腐ワインの最高峰のシャトー・ディケム'78なのですが、国内に在庫がない。あの手この手を尽くしたのですが・・・・・。
と、この書き込みをしている間に最後の望みの綱からご連絡が。10月4日が期限なのですが、間にあうかな?トライしていただく業者さんにも感謝いたします。
で昨夜の華のない男性陣のみの晩は
・Almaviva’97 Baron Philippe & Concha Y Toro
・Meursault Clos des Perrieres’90 Albert Grivault
・Corton’76 Chapelle Pere & Fils

連夜のご利用になられたムッシュは、久々の部下の方を伴われて。しっかりめがお好みの部下の方に合わせてのチリのスーパー・プレミアム・ワインのひとつの好色漢のアルマヴィーヴァ。’97は二度目の収穫の結晶ですが、普段から考えるとやはり重厚な味わいの極みかな。社長はほとんど飲み込んでおられなかったような・・・・。中々良く仕上げられたカベルネの上質なものです、しかし熟れたブルゴーニュとはやはり世界観が全く。
独立のお話を持ってきた嘗ての部下の子でしたが、そう考えるとそんな時期かもしれません。37歳かおめでとうございます。
その後に顔を出したのはこちらも嘗ての部下のソムリエさん。こちらも同じように開業を予定されているようで、そんなご挨拶がてらが2件繋がった晩で。このご時世ですがお互いに頑張らなければ。
残りの本数も見えてきたムルソーの特別な立地のクロ・ド。’90はやはり約束されたヴィンテージ、ミネラルも心地良く豊満に膨らむペリエールかな。
〆は’76を。来月の特集にも挙げられるシャペルのグラン・クリュ。流石に色調からその味わいが容易に想像させられます。伸びやかな甘味に完全に円みを帯びた酸は正に熟成したブルゴーニュにしか見られないスタイルのもので。
紫煙を3本あげるこの瞬間もまた彼らとの思いでも振り返るノスタルジーかと。    Sommelier R.Imamura