Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

し切れない程の感謝を

本日のお昼間は、やや早起きをして子供たちと散髪に。次男はまだ我が家の散髪ですが、長男はもうずっとお世話になっております。ほんの少し年長者の床屋のマスターですが、月に1度他愛も無い世間話を。こちらも何と言いますか、僕の業界と同じように様々の業界の方々とお話をされる機会があられるだけに話題も豊富で。今回は”いじめ”の問題の話が随分為されましたが、後半はお互いに小さな自営業者だけにお商売のお話も。まま、何の根拠もないですが他の方に”自分の所は大丈夫!”とおっしゃっていただけると何となく勇気も少しだけ。7月もあっという間に終わりますが、最後まで頑張ります。
で昨夜のこれまた感謝の程がし切れない顧客のお越しに
・Philipponnat Grand Blanc Brut’86 1,500ml
・Bourgogne Rouge’77 Mugneret Gibourg
寂しさが募るくらいの厳しい展開に諦めかけていた金曜の晩でしたが、深夜のお電話に救われるように。お支払いの調整は、何となくお互いの理解の範囲ではありますが何時もながらこちらの社長さんには社員さんも含めて非常に精神的にも救われるお付き合いのような。こう言った顧客の存在にも心を震わせる機会にも。
何時もながらのマグナムからのスタートですが、これもまた3:00前からですから皆さんお強く。透明な大きなボトルに詰められた液体は、熟成の段階を物語る色調はややヴィンテージからの推測よりは淡い印象もありましたが以前試す機会の有ったこの’86よりも綺麗に酸は溶け込んでいたような。マグナムだけにゆっくりな進化でしょうが、そろそろ’80年代も深夜のお供にもよろしいかな。
少しづつ脱落者の姿も見え隠れですが、もう少し赤を。ヴィンテージ’77にも深い意味がありますが、ブルゴーニュ・ルージュながらもこのミュニュレ・ジブールは流石のワインをこの時代にも。明らかに薄い!との声も聞こえましたが、完全に溶け込んだ淡いタンニンと円みを帯びた酸はブルゴーニュの最下位のヒエラルキーのものとは思えない。正に瞑想の世界観にも繋がる、個人的には非常に上質な1本だったかな。
                       Sommelier R.Imamura