Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

La Turque’86

本日のお昼間は、早めのインフルエンザの予防接種に。注射自体には問題はなかったのですが、次男の彩人君 どうやら所要時間5分の医院への道程も車で行きたかったらしく相変わらずの粘り腰で。ですがそこはグッと堪えて見世物のように伏見稲荷を歩く我が家でした。
で昨夜の三銃士の一角は
・Cote Rotie La Turque’86 E.Guigal
・Gevrey Chambertin Les Platieres’89 Philippe Leclerc
解り易いと言いますか・・・・・。祝前日に動きが大分感じられると今度は週末はどんよりとした展開なのが僕のカウンターで。
ですが、ままそれでも今宵も極上の素晴らしきローヌが。
北海道から年に数回のご利用のムッシュ、相変わらず頭が下がる思いのワインの銘柄ではありますが今宵もお勧めのワインとのことがまた凄いことですが。
普段お連れの方よりも今回は随分若いマダムを伴われていたのですが、どうやらパテイシエをされているようでしかも婚約されておられる方があのフランスの三ツ星のスーシェフだそうでいやはや色々な世界観を感じずにはおられません。
どちらを選ばれても普通ではないボトルの数々ではありましたが、その上でもお勧めを貫かれたので今月の特集の1本を。こんな時は非常に悩むものですこのテュルクもそんなに出会う機会はないだろうから・・・・。手持ちとして複数持つものを勧めたいのも本音ですが、ままこんな思惑も渦巻きながら。
やはり大分熟成の段階を経ておりました、香りはシラーの獣らしさはあるものの一見ブルゴーニュのそれにも感じられ味わいも非常に柔らかく洗練されたスタイル。やはり個人的には感じているギガルは綺麗な造り手だと言う認識通りかな。ただ、流石に良いんの煮詰めたような甘みが残る辺りに偉大なワインの姿が見て取れ。
後半は久々のドクターが。今宵は珍しく単独行動をなされておられましたが、相変わらずの破廉恥と言いますか・・・・・。
新樽を多用する造り手のフィリップ・ルクレール、若い間は非常にとっつき難くブルゴーニュ・ラヴァーには得てして敬遠されることも。ですが、この’89は強さも当然残しながらも上手に纏まりつつある滑らかさを。ジュヴレのど真ん中にエリック・クラプトンのような風貌の男前でしたが最近は余りその名を聞かなくなったな・・・・・・・。

                     Sommelier R.Imamura