Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

これはヴィネガーだな・・・

震災の影響もあるようですが、ミニの車検に対応するパーツが届かなない。重い腰をあげたのが、大分今回はゆっくりでしたので仕方ないかもしれないけど。それにしてもディーラーの対応は、もう!
被災地の方々に比べればとぎりぎりまで知恵を絞るか。それにしても原発の問題は二転三転もありながらも何とも。何とか頑張っていただきたい。
で昨夜の厳しい白は
・Trebbiano d’Abruzzo’00 Valentini
・Chevalier Montrachet Les Domoiselles’84 Louis Jado
年に数度の飲み友達?にも感じられてきた、横浜からのワイン業者さん。現状は関西の顧客にやはりウェートも増えるものでしょう。試飲会の後の顔出しは最終の新幹線まで。
流石に世代も同じソムリエールだけに、ワインの経験も多岐に渡られ銘柄選びは毎度困難を極めます。今宵は、ですので他社さんからいただいたイタリアのアブルッツォの至宝のヴァレンティーニを。手持ちは白のトレッビアーノしかございませんでしたのですが、これが抜栓の際のコルクの香りでもう既に嫌な予感が。一応テイスティングはしたのですが、まさかそんなことは?と思いたかったのですが初めて!と言えるほど完全にヴィネガーに変化しておりました。
自然はワインの作り手で、世界的にも評価される彼の’00は以前は素晴らしくピュアな味わいを振りまいていましたが。それにしても、本当に酢に変化するのだな。驚きました、ここまでの高級ワインでも有りえることなんだ。
で、変わりはシュヴァリエのドモワゼル’84を。難しい’84ながらも、これは順番も有り素晴らしく華やかで滑らかな。シャルドネのポテンシャルは、トレッビアーノとは異なるのかな?それだけでは語れませんが、今回は比較のしようは無いか。
トロリと滴る濃密な果実の結晶は、後にお越しの男性陣にも少しだけ。世界観が異なるこの白の秘薬は価値観を変えられたのでは?

             Sommelier R.Imamura