Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’96’85’88’83’73

ムートンの’08の価格が高騰しているようです。中国の現代画家の方が描いたこの’08ヴィンテージは、投機の対象も含めてこの10月から11月に掛けての1月でおよそ倍の価格上昇に沸いているそうで。
もちろんここには中国の経済力が、大きく影響しているようで今後もワイン・ビジネスは中国を中心に展開していくのでしょうか。
で昨夜も偉大なワインが幾つか
・Bollinger Grande Annee Rose’96
・Fixin Clos Napoleon’85 Pierre Gelin
・Chevalier Montrachet’88 Leflaive
・Vieux Chateau Certin’83 Pomerol
・Chateau Lafite Rothschild’73 Pauillac
大いに反省もさせられる晩ではありましたが。
吉野からのムッシュ痛風のご報告は、非常に意外でした。体重も60kgもないとてもスマートな彼にもそんなことが起こるなんて。年齢的には僕の3つ上ながらもまだまだそんなことは考え難い気がしておりましたが。
年末と言うことでシャンパーニュを珍しく、ボランジェの偉大な年のネーミング通りのまた本当にそんな出来の。’96は、未だに強固なミネラルの鎧を纏い華やかな香りを振りまいておりましたがやはりシャープさは否めないもので。少し酔いが早かったような。
ピエール・ジェランのフィサン、ブルゴーニュに手が出なかった若い頃の思い出もあるこのフラッグシップのプルミエ。ましてや’85であれば大切にストックをしておりましたが、年末の在庫の状況を鑑みての放出に。
すれすれの感の酸のバランスですが、’85のふくよかさに後押しされ。
希少なルフレーヴのシュヴァリエ。これまた’88ならば俄然期待は膨らむものです。アタックは穏やかに攻めて参りますが、後半の余韻にやはりその真価は発揮されます。蜜が全開になるには、もう数年待つ覚悟も。
久々にボルドーにも感心を。やはり、このピンクのキャップシールには期待を裏切られません。ほろ苦く迫るスタイルながらも、後に続く味わいが非常に甘くバランスが取れたボルドーの美しさを。
何時どんな時でも筆頭に置かれるボルドーの雄のラフィット。繊細さが持ち味ですが、この’73は輪に掛けて。個人的にも久々の’73のボルドーだな。これもまた懐かしい。 R