Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

9月も終わります

”9月未だ始まらず”そんな見出しで始まった今月も今夜で終わってしまいます。法人化をさせていただいて、初の決算月となったこの9月は苦戦いたしました。想定は多少はしておりましたが、前半の伸び悩みは苦悩もございましたが何とか何とか今月もお支払いも全て。
自転車操業の様相は、相変わらずではございますが何せ今月はワインの支払いが大きかった!また、月末は営業前に扉を開かれる方々は本当にお札に羽を生やす手品師のようにも見え。
まま、それでも本日のお昼は珍しく激しく打ち付ける雨の中の10月の特集のワインをミニで。
こんな時に威力を発揮するのが、バブアーのオイルド・コート。独特のオイルを塗りつけて防水制を高めたこの滅多に羽織らないものも偶には。
で、流石にブレーキの昨夜は
・Savigny Les Beaune’83 Antonin Guyon
・Krug Grand Cuvee
休息とデスク・ワークに勤しんだ昨夜は、後半に何時ものドクターが。MRさんもお連れでしたが、挟まれるように苦慮されていたマダムの大変さも。
何時ものようにブルゴーニュの熟成を。今月の特集として比較的お買い得なボトルを随分買い込んで、お届けした印象がございますが本当にこう言った”お値段以上”のピュアなブルゴーニュは今回買い付け分はほとんど出きったような。もちろんまだまだ以前の在庫や届き続けるアイテムに尽きる様子はございませんが。
改めてこのアントナン・ギヨンもそうですが、今回はレオン・ヴィオランやコロン、ミシェル・ヴォアリックなど大手の安心感のあるネゴシアン以外からも変わらない評価を感じさせられ。
彼らは数年前までは、市場にも多少存在していたような気もしますが今や中々見かけ難く。
正に酸のバランスが命のアペラシオン、そんな感を受けるサヴィニー’83は深夜にはややシャープさも思われますが微睡むような濃密なグラン・クリュよりも憂鬱な雨の晩には気分かと。
〆はシャンパーニュの王のスタンダードを。それにしても確かに素晴らしい品質に毎度感心させられます。このハーフですらボランジェのスペシャル・キュヴェのレギュラー・サイズより高価なものだから当たり前か。

Sommelier R.Imamura