Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

雨がちな

このところは雨の深夜が多いような?気が付けばの帰宅になりますが、閑散とする祇園街のタクシーの列が頷けます。
何の気なしの二度寝に、本日のお天気も影響しているのでしょうか。
で昨夜のジェネレーションの違いは
・Bourgogne Rouge’93 Michel Gaunoux
・Chambolle Musigny’93 Christian Clerget
動きは変わらず穏やかながらの月曜の晩で。
今宵は遡るヴィンテージに於けるノスタルジーでは無く、ジェネレーション・ギャップとでも申しましょうか・・・・・。
個人的にはワインの味わいを楽しみつつも、またその時代の背景やひょんな映画などのその背後に流れる時代感なども感じ取りながら。プライヴェートでも使い古した革のジャケットや自分の産まれる前に生産されたバイクやヘルメットなど興味は中々尽きないものではありますが。そんな思いもリンクする私のビジネスですが、まだまだ若いとも思えなくなる次世代の若い方達の祇園街のお姿に。
偶然ながらもグラス・ワインに提供される2種の’93のブルゴーニュ。今宵、日の変わる頃にお越しのご常連のムッシュは感慨深げに”うちの息子の産まれた年やな”。以前よりお伺いはしておりましたがアメフトをされるご子息はもう既にお父さんの身長を越されて。
で合わせて今宵のお供の舞妓ちゃんは’91産まれの’90年代の登場ですね。数年前に’88などの舞妓さんのバースデイのムートンなどの記憶もございますが、気が付けば’90年代も意識すべき時代になったのかと。
’88’89’90は偉大な3年間だっただけに幾分ストレスを感じさせれるシーンもございましたが、現時点の’90年代前半の’91’92’93などはコストもお利口で味わいも既に纏まりに富む上品なブルゴーニュが多いのでは?
ただ、やはり造り手の違いはあれども綺麗に果実味に溶け込む酸が優雅なシャンボール・ミュジニと愛らしさの中に熟成の意味合いを感じさせてくれるジェネリックながらも比較すればやはり酸がタイトな印象は否めないミシェル・ゴヌー。
ま、何れにしてもグラスとしては贅沢な銘柄およびヴィンテージかと。

              Sommelier R.Imamura