Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ボトル崩れ

土曜のお昼間は、相変わらずの嫁と長男の命がけとも言える子育てに目が覚めて。子供は3歳までに一生分の親孝行をするとも言われますので・・・・・。まあ、私のDNAが入っておりますので確実に後20年は大変でしょうが。
さて、またもやの連休前の週末は
・Nuits Saint Georges Les Saint Georges’88 Louis Jado
・Bourgogne’96 Hubert Lignier
・Chateau Rauzan Segla’94 Margaux
・Meursault Perrieres’98 Albert Grivault
前半はせっせとお料理に精を出し。試行錯誤の上でのポルチーニのお料理も仕上げはやはり魔法のような生ハムのお陰で一段と香り高く塩味も中々に。
そう言えばそろそろミシュランさんの出版が目前ですな。前評判は相変わらずの気はいたしますが、私には残念ながら関係ないか・・・・。
さて、中盤から大きなトラブルが。意外にお席が埋まるとセラーの山のように積み上げられたボトルが私の横着なピッキングのお陰で、まるで雪崩のようにゆっくりとしかも確実に扉の方へ。鈍い音をたてながらのボーリングのピンを倒すようにけん命に集めたボトル達は結果1本の被害もございませんでしたがルパンだろうがデュジャックだろうがこけておりまして。営業中の必死のセラーの整理でした。
でその際のコーヒー屋さんのムッシュには、ジャドのレ・サンジョルジュ。あまりこのネゴスの評価が低く見ておられたので、やはりヴィンテージですよ。’88の熟成した美しい照りは女性陣を高揚させ。
暫らくぶりのドクターに安堵を。結果3本でしたので、最初はやや愛らしくも真の通ったリニエの’96を。ブルゴーニュ・ルージュの熟成にて真価を。
シラーズの後のローザン・セグラはやや酸高く。あまりにもオーストラリアは濃密すぎて勝手は良いですが、次第に洗練のボルドーの姿が。
閉店間際のいつものムッシュは、今宵は男性陣のみにて。熟成の姿が十分に見て取れるペリエール、ただ本音はもう10年後にまた出会いたい!そんなエッジに掛かる白ながらのタンニンは、やはりこの造り手のポテンシャルを十分に。まま、連日のシャルドネの熟れた香りの〆は贅沢ですが。

           Sommelier R.Imamura