Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

振り続ける雨が、憂鬱な気分を募らせますが本日もジムに。数時間の晴れ間を利用してのベスパでの移動でしたが、帰り際は幾分激しい雨に打たれ。それでも、どうもしっくりこない今週の出来に本日はついでと言うか伏見稲荷さんへ。シルバー・ウィークは毎日のように通ったのですがそんな影響もございましたでしょうか?そろそろ神頼みも必要かと。
さて、昨夜も相変わらず・・・・・。何か週末を足がかりにしたく
・Morey St Denis 1er Vieilles Vignes’92 Hubert Lignier
モレ・サン・ドニ村の紋章が掲げられる、在りし日のユベール・リニエ。何ともそんな気分と言いますか、何となくも選択された1本でしょう。
ヴィンテージ’92は、ボルドーの貧弱な印象が強いですがそれに圧されるようにブルゴーニュに対するこのヴィンテージの評価はこじんまりと。
ただ、確かに最近の評価は大勢も含めまして個人的にも随分ピュアで大ぶりとまではいかないものの、充実した果実の味わいに心惹かれるものが沢山。
比較にはなりませんが、あのジャイエも良い年と記載しており。これもまた先々月ですかね、ニュイ・サン・ジョルジュ’92の味わいも見事なものでした。
で今回のプルミエのヴィエイユ・ヴィーニュは、やはり古木由来の濃密な凝縮感に色調も中々の若いルビー・レッドの輝きを。少しの熟成の感もございましたが、香りもまとまりつつもラズベリージュレのイメージでキノコのニュアンスはまだまだ。それでも味わいはそこは流石の華やかにして繊細な彼の持ち味を十二分に。
個人的には幾分、枯れていくニュアンスを楽しみたくもありましたが逆に元気付けてもらえたようなリセットの1本。
稀少な1本に改めてワインの素晴らしさを。

         Sommelier R.Imamura