Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

豪雨

本日のお昼間は、店舗にメンテナンス業者さんが。鍵をお渡ししており毎月ようは害獣、害虫駆除の作業を。思えば7年ほど前ですがこちらにお世話になり始めた頃は正直信じられない光景にも。ただ、こちらの業者さんにお願いすると流石と言うか全く飲食店での悩みの種は解消されたのが驚きでした。何分、古い建物が密集するエリアだけに。
こちらの経費に関しては本当に価値有る価格と納得させられます。
さて、昨夜は豪雨の為だけではないでしょうが未だ3月の憂鬱は晴らせないような
・Savigny les Beaune’72 Confrerie des Chebaliers du Tastevin /P.A.Andre
思わずお電話に”お越しください”と切に感じさせられる寂しき金曜の晩ではありましたが、こちらのムッシュと他に数組ながらも後半は何とか。
ピエール・アンドレ、彼のエチケットを見ると正直プレミアムな印象はやや薄れてしまう感覚が。ただ、このタストヴィナージュのデザインに騙される訳では無いのですが個人的にはこちらの方が近づきやすく。
それでもやはりブルゴーニュの’72は難しさも重々理解した上で。前回のルイ・ラトゥールの’79のようには行きませんでして、コルクは完全に粉々に。辛うじて抜き出してのサーヴィスで。色調の美しさは変わらない育ちのよさをを見せますが香りはもう今飲んでおいてください、と訴えかける如く。後半に酸のニュアンスを端々に感じさせながらもタイトなアペラシオンのサヴィニー・レ・ボーヌながらも熟成による熟れた甘みは古酒を愛でる方には愛おしく・・・・・。
また、終わり掛けにお越しのムッシュはご心配させられるお疲れの様子がはっきりと。ただただ、気をつかわれての先日のご報告に律儀に。あまりの様子にその後のゲストには失礼させていただきましたが昨夜の判断としては間違えなかったかと。

            Sommelier R.Imamura