Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

プライスについて

中盤以降の昨夜の流れは、やれやれ何とかですな。と言う感じで。ご無沙汰の芸妓さんのご来店にも励ましていただきながらも考慮すべき点も幾つか。
・R.Renoudin Brut’86
・Chassagne Montrachet 1er’99 Lou Dumont
・Chambolle Musigny’93 Christian Clerget
・Chateau Labegorce Zede’93 Margaux
祇園街でもこちらの芸妓さんの艶っぽさには。当然の如く様々なお客様にも支えられており、また様々なお店にも行かれそして素晴らしいワインの世界にも触れておられるでしょう。以前は例に漏れずボルドーを愛でておられた印象が強いですがここ数年でシャンパーニュもしくはブルゴーニュの白の熟成の世界に触れておられ。個人的には十分に頷けることですし流れとしても当然たどり着くべきものでしょう。特に久しくなりましたが、彼女のお連れのムッシュがコート・ロティのシングル・ヴィンヤードの熟成、もちろんギガルの80年代以前しかお飲みになられず、ついでヴォギュエのミュジニ、シャンパーニュではアラン・ロベールのメニル・トラディション’85がお好みで。
そんな経緯でシャンパーニュの誘惑的な世界への入り口は、当然のようにもうそこに待ち構えておりました。ただ、今宵のムッシュとも長いお付き合いになりますが現実的な楽しみ方を口酸っぱく。十分に理解出来ますし、心得た上なのですがお近くのバーさんとのプライスの比較には閉口してしまいましたが。
最近巷でも大分目にするルノーダン、何とかぎりぎりお許しいただける価格帯だったのでは?ノスタルジーにはやや穏やかさを感じてしまいますが、十分蜜の甘みを表現させてくれるお値打ちで。
実際は’90年代でも楽しんでいただけるのでしょう。仲田さんのシャサーニュは’99ながらもエレガントな浮遊感で落ち着きを。ですが在庫は今週までに。
シャンボールに求める華やかさと優雅さ。そして柔らかさスケールはミュジニには当然劣るもののこの’93は流れも綺麗に纏めてくれ。もうボルドーは少ししんどいの、のお言葉にはもってこいだったのでは。
ただ、カウンター後方では少し熟成したボルドーのフィネスをシガーを燻らせながらのムッシュお二人が。変わられないお好みにも、嗜好品の最たるものと言う世界観が流れております。R