Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

週末

土曜日を振り返りながら。
金曜日とは打って変わり意外に前半からの動きはあるものの、穏やかな印象を。中盤からのゲストに昨年も3月は桜の時期を控えて都踊りのお稽古にいそしまれほとんどお越しいただけなかった芸妓さんの変わりに舞妓さんが。
・Clos St Denis’96 Bertagna
・Saint Aubin Les Cortons’00 Marc Colin
・Chateau Pontet Canet’84 Pauillac
お電話にての指示でしたが、ブルゴーニュにてご予算のみでは赤なのか白なのか解からず結局お待ちして。結果的には今宵、ホッと息つく素晴らしいワインとの出会いに。最上の造り手とは言わないまでも個人的にとても相性と言うかいつも感心させられるワインに当たるベルターニャ。まあ、グラン・クリュだけあり当然ではありますが。その上’96でしたら酒質の面でも納得の味わいで若さを残しながらもふんわりとした質感に力強い余韻の引っ張られ方は特級畑に恥じないもので。粗目のようなアフターの甘みはブルゴーニュに求める特徴のひとつかと。
この晩も最終に疲れきったころの登場のフランスのムッシュは相変わらず。おそらく私と彼のやりとりは、端から見るととても不思議な姿に見えるのでは?他愛も無い内容ではありますがワインに於ける信頼関係が成り立ちながらのご利用に感謝も。やや、マイナーなエリアでもこの信頼のドメーヌ、マルク・コランはアペラシオンの特性や納得出来る味わいを十分に。こちらも以前訪問させていただけやはり健全な経営と言うかクリーンなセラーとお持ちの醸造機器の数々に印象が。当然ながらかなり年配ながらも彼の握手した時のごつごつした手も忘れられなく。
赤はネガティブな’84ヴィンテージを。ただ、ポンテ・カネは幾分期待を持たせてくれるシャトー。大ぶりな味わいは無理ですが柔らかく繊細なものを求める時間帯でもあり面白みも。いつもながらトロトロに熟成したエポワスをお皿を舐めるかのように綺麗に完食されながら週末の色気の無い朝方でした。

           Sommelier R.Imamura