Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

やはり、こんなものかな

クリスマス・イヴとは打って変わって、クリスマスは平日でしたのでお客様の雰囲気はガラリと。微妙なのですが店内はお一組を除いて全てが祇園街のママさんやお姉さんばかりで。唯一のご夫婦はカウンターの一番奥にお誘いして正解でした。何処かしら居心地は悪そうでしたが21:00にはバタバタとお席を立たれた皆様を他所にゆっくりとされ。
・Santenay Les Gravieres’05 La Pousse d’Or
・Cabernet Sauvignon’97 Lancaster Estate
・Chateau Clerc Milon’97 Pauillac
昨夜も前半の喧騒だけで中盤からは、いつもの芸妓さんと飲み友達のような時間を過ごす程度で。
今宵も祇園街の現在を、自覚させられるような状況も。いつもの馴染みのママさんは流石にシャンパーニュからのスタートで上の赤3種を綺麗に流れを楽しまれるように。一時期、体調を崩されておられていてもお越しになられると気持ちよくお飲みになられ。
特にブルゴーニュのサントネイは’05にヴィンテージが変わり一段と果実味と全体の膨らみが充実しており。将来的にとても稀有させられるこの特別な生産年はややマイナーなこのエリアでも造り手とヴィンテージで今でもそして将来も楽しみな素晴らしいワイン。
カリフォルニアの柔らかめの熟成感が、楽しいランカスター。後のクレール・ミロンも合わせて’97ヴィンテージで揃えられるグラス・ワインは贅沢かと。やはりこの2本だとボルドーは不作とは言えタンニンの質感が強固で力強く。以前は一般のお客様からもボルドーの’97は、かなりネガティブな表現をされる方がおられましたがここに来て改めて評価をしてあげられる段階に来ているのでは。人間と同じようにワインもバイオリズムを描くように曲線を。個人的には今’97は中々良い感じの上昇の段階かと。
素敵なママさんとは対照的に、かなりお若いホステスさんは色気は漂っておられるもののお水で過ごされるコースでのディナーは残念なことかと・・・・。祇園街も色々な現在が交錯しております。

               Sommelier R.Imamura