Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

12月らしく

先週末を振り返り。土曜日は12月らしく恐ろしいことに気が付けば5:00でした。お恥ずかしく最終のゲストが出られてからは、寝込んでしまい。とにかく前半は寂しかったものの後半にかけて飲み込んだシャンパーニュの偉大さに週末の疲れも相まって。
・Dom Ruinart Blanc de Blancs’78
・Laurent Perrier Grand Siecle’95
・Moet et Chandon Brut’78
遂に覚悟をされたようで、同い年のムッシュは後半告白されました。ご家族にも挨拶は済まされたようですが、個人的にはムッシュのお母様に気に入られたマダムに勝因が有られたのでは。かなり手強いマダムでしたから。
そんなマダムは’78ヴィンテージ、憧れさえ抱く素晴らしい生産年だけに手が届き難いものが今年にかけて随分増えましたが、今宵も2本消えて行きました。
ドン・ペリニヨンに並ぶ老舗のリュイナールは、これまた僧侶の名を冠したキュヴェ。ドン・ペリニヨンとは決定的に異なるブラン・ド・ブラン。ただ、熟成とは不思議なもので白葡萄が放つ酸の強固さなどは微塵も感じさせないこれまた素晴らしいシェリーの如く。
ローラン・ペリエ。グラン・シエクルを含めてヴィンテージ表記がされているものなど今まで見たことが無く。なぜかオファーいただいたこの’95は、本当か?と尋ねるほど珍しい気がしました。’78の後にはどうかと思いながらも彼らのはと言うか私には最後の1本への口直しと言うか・・・・。’95でもお恥ずかしながら溌剌と感じ、偉大なる太陽王の活き活きとした生涯を思い。
モエ・シャンドン。普通なら卑下される方も多く、この場ではひょっとしたら相応しくない対応をされてしまうかも。ですが’78と言うヴィンテージ・ブリュットでしたら、正しく一部の方が抱くこの巨大なメゾンの間違ったイメージを覆してくれるものでしょう。リュイナールとはまたスタイルを変えトーストしたブリオッシュの香ばしい芳香を辺りに漂わせながらも甘い蜂蜜を。
なんとも贅沢な時間でしたが、やはり個人的にはシャンパーニュがもっともゲストのボトルから私のグラスへ注がれる量としては一番のようで。
ワインは買えども、買えどもセラーはすぐに寂しくなってしまう・・・・。

               Sommelier R.Imamura