Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

共同経営者

11月の最終日は、何か年末の様相が見えてくるようなお客様のお人数が。普段はお二人やお一人がほとんどですが、昨夜はどうも3名や4名様のお電話が21:00ごろから。愚痴っぽいことを言わせていただけばお人数が減られる場合は、出来る限りご連絡を頂きたいです。何件のお客様をお断りしたか・・・・・。
・Nuits Saint Georges Clos des Corvee’98 Priure Roch
今宵はご接待でした。普段は深夜のお姉さんをお連れのやや酔っ払いの感が強いムッシュも、ビジネスの上では非常にジェントルマンで。普段はカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンがこちらの方のお好みなのですが、今宵のゲストはブルゴーニュ・ラヴァー。それでもまだ階段は昇り始めたばかりの段階の方でしたので、冗談でのやりとりでロマネ・コンティが話題になりました。まあ、そんな訳にはいかずそんなストーリーの中で活躍するプリューレ・ロックを。90年代前半からの彼のサインが書かれるD.R.Cのボトルですが残念ながらよく考えれば90年代の空きボトルは1本もお店には無く。こんな時、ご説明が出来ないことが判明してしまい。まあ、未だ飲み頃とは思えませんが・・・・・・。
さて、それでも彼らのクロ・ド・コルヴェは’98は予想以上に繊細に熟成を経ており。以前は’97のガチガチの硬さに冷や汗を覚えたことがありますがこちらの香り発つ芳香に皆様一様に驚かれ。個人的にはゲストが一番大切とは言え、今後のことも考えるとホストのお好みを少しづつ幅広いレンジへと誘うのも重要な今回のチャンスなので。予想以上の評価にこちらを選択して大正解でした。ムッシュブルゴーニュは、ただ単に薄く飲み易いワインだと言う概念は少し崩された印象でした。
それはそうだろうな、フィリップ・パカレが上質な葡萄を用い贅沢により自然に仕上げた特別な1本は。

              Sommelier R.Imamura