前日の忙しさは、次の営業日に大きな打撃を与えます。残念ながら繁忙の晩は中々二日と続かないもので。これもまだまだ不徳の致すところではございますが・・・・・・・・。
これによって嬉しくはないのですが、デスク･ワークがはかどるものです。月頭のワインの棚卸しや集計、先月の至らなかった仕事が一気に。後半に小さな動きがあったものの、この差は難しい課題でもあり面白みでもあるでしょう。
・Ｃｈａｔｅａｕ Ｍａｒｑｕｉｓ ｄｅ Ｔｅｒｍｅ’９８ Ｍａｒｇａｕｘ
正しく深夜の祇園時間のご来店のお姉さんは、今宵の激務を物語るような酔い方で。その上、珍しくお着物を着込まれておられ。見るからにもう飲めなさそうなお二人連れではございましたが、そこは根っからの・・・・・。
ハーフぐらいならと、ボルドーを。普段は気づけば２本のフル･ボトルを空けられる方ですので、驚きはしませんでしたが。
ただ、流石に今宵は状況がやや違ったらしく行動がおかしく所要時間２０分のグラン･クリュになってしまいました。
マルゴー村らしく強固なタンニンは、健在ながらも華やかで白い花のアロマがふわりふわりと漂いながら緻密な酸のニュアンスを感じられましたが。ただ、残念ながら結果的にはハーフですら半分しか飲み込まれず何とも為らない終止符を打たれたような気が致します。
こんな時は、いったいどのような結末がこのお二人には待たれているのでしょうか・・・・・・・・・。
さて、ヌーヴォーの予約も届き始めております。年末の仕込みも必要になってまいりましたが、とてつもないシャンパーニュのオファーが今年も。気が付けば桁が変わらないものの手前まで近づく高額な買い物をまたもやしてしまいました。お勧め先も幾分定まるシャンパーニュもございます、覚悟をしていただかなければならないゲストもおられるのですが・・・・・・・・・。
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
