Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

心配につき

京阪を降り四条通りの喧騒に今宵の忙しさを想像いたしましたが、何のことは無いめちゃめちゃ暇で。最初のゲストには何のアプローチもする気力も出せない弱い部分が露呈されてしまいました。
そんな流れも最後まで、変えることが出来ませんでしたが何かのご縁と言いますか自家用車の購入にお手間を掛けさせてしまったご常連さんのご来店に気持ち半分穏やかにはなりました。その後の祇園街の芸妓さんのお久しぶりのご来店に、華やかさは感じられましたが都踊りの忙しさに短時間のご利用になられました。そんな為か今宵のお姉さんは、カウンターには掛けられず私共の側のカウンターの中に入られ品の良い美しさを振りまかれ。いつも以上に桜色のお着物が眩しく人間が変われば、お店の雰囲気も急変する状況は目の当たりに。ある意味稀少なワインを扱わせていただく意味合いもそこには考えさせられるものでしたが。
この方々は、京都の名士の方を含んで西の方からお越しの方々でお歳的にも比較的充実されており酒量はだんだん穏やかになられており5名のご利用にもボトル1本が精々で。先日、そのような光景をご覧になられた他のゲストがある意味粋さは失われつつとおっしゃられた事に考えさせられました。
それでも、グラン・ヴァンのシャトー・タルボの’93を確認の上でお勧めいたしましたし、十分ともとれますが。
昼間の太陽の暖かさに比べ夜の冷え込みが厳しく、考えようによっては私共には追い風が吹いてもよさそうですがこれからに期待したい。

             Sommelier R.Imamura