Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

不覚にも

梅雨入りを告げるような雨の今宵は、後半はやはりお人の動きは無く。ですが、前半はアルバイトの小川くんにお休みをとってもらったおかげで忙しく。18:00のオープンより止まることの出来ない今宵を過ごしました。
また、今晩の失敗は昨年の誕生日に頂いたプレゼントを忘れてしまっており不覚を。意地らしくも「もう来ない!」と言われてしまったのは私なりにも辛く。何とか思い出しながらも、私としたことが・・・・・・。と言う状況でした。そんな今宵もヴィンテージ’78が
・Chateau Ferriere’78 Margaux
マルゴー村の3級格付のこのシャトーは、8ヘクタールしかない畑でメドックのグラン・ヴァンの最小サイズです。(同じ3級のラグランジュは最大で100ヘクタールのサイズです)このため、ヨーロッパの顧客に回るだけでかつてはほとんど見かけられない特級畑でした。時代も変わり、日本でも見かけられるように最近はなってきましたが、それでもメドックの格付けシャトーを制覇するには難関のひとつであることは違いないでしょう。
また、昨日に続いてのヴィンテージ’78はご常連のマダムのお母様のお誕生祝いで。マダムはヴィンテージ’77、弟さんがヴィンテージ’79でしたのでお母様は間をとった’78を。面白い発想に、私も乗りました。そんな親心に、素敵な気持ちになっておりましたが不意にご準備したケーキとデジタル・カメラからパソコンを通した一瞬の出来上がりの、お二人の記念写真のプレゼントに涙される場面もございましたが。
それから、今宵ひさしぶりのヴィンテージ’87のお嬢をもつムッシュが。お会いする度に、痩せられる忙しさでしょうか。随分揃えられたヴィンテージ’87を中々飲みに来れないと。今宵はとりあえず
・Calera Reed’87
ロマネ・コンティをイメージさせるカリフォルニアの1本は、お隣のマダムたちにも振舞われ。カリフォルニアもピノ・ノワールは20年ほどで熟成する良いお手本で。シングル・ヴィンヤードの特別なヴィンテージは、お嬢さんを抜きで空き瓶へと変わってしまいました。とはいえ、アスベスト処理のビジネスは大忙しらしいです。
さて、明日ワールド・カップも開幕いたします。これからは如何に。

             Sommelier R.Imamura