Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ついに’64が!

12月のスタートはワインバーは順調に。そして、お取り置きのワインが数本ありながらも数ヶ月の行方不明になられていたムッシュが、やっとのご来店に。あまりにも間のあかれた彼には、少し意地悪をしてしまいましたが、愛情の裏返しとお許し下さい。さて、今宵はもうこの1本についてのみ、つぶやきを
・Barbaresco’64 Anjero Gaja
ついに昨年末に手に入れたピエモンテバローロバルバレスコ・エリアの偉大な
ヴィンテージ’64。この年に、この世に生を受けたご夫婦は幸運にも本日のマダムのバースデイにこの1本を。さすがに予想通りコルクは破損したものの、あのマイケル・ブロードベントが1945年のムートン(ヴィクトリー・ムートン)やシュバル・ブラン’47などの隣に置く高い評価を受けるワイン。以前、扱わせて頂いた’62ヴィンテージも決して悪くはないものの比較にならない若さを持ち合わせ、淡いルビー・レッドは妖艶に輝き、華やかなスミレや百合などの花束の香りを
抱き41年の時間の長さは感じられませんでした。味わいにも、しっかりとした果実味に柔らかな酸とどっしりとしたタンニンがバランス良く、偉大なワインのオーラを放っておりました。やはり、私の赤ワインにおける最も愛すべき造り手は彼であることは、このヴィンテージからも証明されました。
とはいえ、困ったことにこのムッシュのワインのお取り置きはボランジェのヴィエイニュ・ヴィーニュ・フランセーズ’92とムートン・ロートシルト’64とこれまた、レアなワイン2本に。出来れば年内に、お引き取りいただければ幸いです。
それと、他にもワインの取り置きをさせて頂いているゲストの皆様、出来る限り今年中に何らかのお答えを下さい。場合によっては、時候とさせていただく事もございます。よろしくお願いいたします。

Sommelier R.Imamura