何とも上手いこと世の中は出来ているものだな、と呆れてしまうくらい閑散とした昨夜ではございましたが本当に後半にご常連さんのお越しが。
昨日は他の顧客から年に一度の依頼が昨年から引き継がれるワインのお渡しが何とか無事終了しましたので個人的には少しながらも気持ちに余裕はあったのですが。今年も２０本のワインで総額￥３００，０００−のご依頼で、高額なものではバローレのアロース･コルトン’６４やガヤの’７４などまたピペのシャンパーニュ’７５やジャック・セロス、そしてローヌが高い比率で含まれました。こちらのご依頼ではボルドーは必要無かったらしくその分腕が試される部分が面白みも。
・Ｂｏｕｒｇｏｇｎｅ Ｒｏｕｇｅ’７８ Ｎｉｃｏｌａｓ Ｐｏｔｅｌ
今回のお渡しにも１本含ませていただいた３０年の時を経たブルゴーニュ・ルージュ。昨夜は大晦日にクリスタルとリシュブール、どちらも’７７をお楽しみのムッシュがお支払いも兼ねたお越しに軽く１杯が１本になってしまい。２：３０からのお越しは昨夜の何とも晴れない私の気持ちを少し楽にしていただけ。
それにしても良く出来ております、普段はグラン･クリュをお飲みいただく機会の多いムッシュにも素直に美味しいと言わせしめるこの熟成したボトルは内側にびっしりと色素を沈着させ、あー長い間動かされること無く造り手のセラーにて眠っていたのだろうなと感慨深くも。少し贅沢なデイリー・ワインにも可能な範囲のこのワインは、きっと皆様にもおきに召していただけるのでは？一度お試しを。
この後、１件以前とても興味深い経験をさせていただいたあのバー？に連れていっていただきヴォーヌ･ロマネ’０４を今回もピエール･アンドレのものでしたが熱唱を繰り広げられるお仕事帰りのホステスさんを尻目にオジサンの時間をしばし・・・・・・。
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
