Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

中盤からの攻防

昨夜は前半の雰囲気からは、想像が出来ないほどの最終となりました。
・Chambolle Musigny’91 Comte Georges de Vogue
・Cote Rotie Brune et Blonde’83 E.Guigal
・Chateau Pichon Laland’87 Pauillac
中盤からのゲストは、初めてのご利用のマダムからのスタートで。その後の酔っ払いのマダムの品の無さに、食傷気味なものの立て続けに来店されるご常連の皆様にお店の空気はガラリと。
先日のエシェゾー’74の後のはこの素晴らしいヴォギュエもどおやら・・・・・・。それでも個人的にはゲストには、申し訳ないものの連日の’91のシャンボール。ましてやこのエリアの二大生産者のヴォギュエとルーミエ。印象としては、ヴォギュエのやや進みかけた熟成とルーミエの背筋を張り詰めた質感に対照的な味わいを。某酒屋でアルバイトをされておられるマダムが無事帰宅されたかは謎です。
お隣の酔っ払いとお鮨の差し入れで賑やかなムッシュに挟まれてしまった社長には申し訳なく。これまた興味深いギガルのブリュヌ・エ・ブロンド。’83でかなりの熟成を想像させられましたが中々強固で。流石、焼かれた丘のワインは長命かと。スパイシーなアロマに包まれながらもギュッとつまった果実のジャムのような甘みは私の調子を上げてくれる好みのルージュ。
2本目は流れ的にはボルドーで。2級の最愛のシャトー、ラランド。これまた、連日のトップ・シャトーの’87はソムリエの好奇心を満たしてくれる上質な体験に。オーブリオンよりも当然のように甘く、トリュフのブケをふんだんに放ちどこまでも柔肌のようなセクシーさには何時どんな時の抜栓にも満足させられるボルドーの最上級の造り手に思われます。
それにしても、こちらのムッシュにお誘いいただいたのですがその後もあるワイン・バーのオーナー・マダムがお一人で。オープンされたばかりでしょうし色々あられるでしょう。ただ、私も経験上ソムリエに任せるのが最良かと。数字はご自身で判断されて。
お付き合いできなかったムッシュには申し訳ございませんでした。
また、数組のお断りにも申し訳なく。そして今宵もお鮨の桶をありがとうございます。

               Sommelier R.Imamura