Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

しまった!

恐ろしく閑散とした昨夜でした。カウンター越しに聞こえてくる、責任感の無いムッシュの女性観に少なからず怒りを覚えましたが自由恋愛は仕方が無いかと・・・・・・・・。
さて、昨日もオープン準備中に玄関の植物に水をあげているとご常連のムッシュが縄手通りをプラプラと。今回も捕まえてしまい、1:00以降のご来店の不確定なお約束を。この方、以前もこのようなシュチュエーションがあり何度目かのこの状況でしたがやはりお食事は何処か他の飲食店で。
待ちに待った感じの1:00過ぎでしたが、リストから珍しくトスカーナを。しかも思わず、本当にこれを飲まれるのですか?と思わず言ってしまうほどのプライスに抑えられていた銘柄でした。
・Sammarco’83 Castello dei Rampolla
トスカーナらしくカベルネ・ソーヴィニヨンをほとんどに、ほんの少しのサンジョヴェーゼがブレンドされたイタリアの太陽の香りが華開くバリック使用の上質な1本。’80から造られるこのサンマルコの’83とは実に稀少で興味深いもの、このあたりのヴィンテージも幾つかテイスティングさせていただく機会はございましたが今宵もゲストの「竜ちゃん達にとってもお客さんに飲ませてもらうワインはとても重要でしょう?」との問いには100%おっしゃる通りとお答えいたします。この方が開けられたボトルにはぺトリュースからムートン、それにモンローズ’28など個人的にも感謝の気持ちをお伝えしたい方のおひとり。その分中々シビアになられて行く部分は仕方無いかと思いながらも・・・・・・・・。
ランポッラの先代のアルチェオが仕込んだ記念碑的な、この1本はやはり曇りの無いピュアな果実香が主体でかび臭さ等微塵で。徐々に甘みが押し寄せてくる濃縮感もまだまだ熟成させてあげられる証。24年、ボルドーブルゴーニュだけではなくこの辺りのヴィンテージのものにはイタリアにも感動を呼び寄せる特別が幾つかございます。

              Sommelier R.Imamura