ほんとに週末か？とカレンダーを眺めてしまうほど寂しい今宵でした。中盤からは何とかご常連さんのお越しに落ち着きを取り戻しながらも、結局また飲ませていただき。
・Ｓａｎｔｅｎａｙ Ｌａ Ｃｏｍｍｅ’８９ Ｃｈａｔｅａｕ ｄｅ ｌａ Ｍａｌｔｒｏｙｅ
事あるごとにお顔を出していただけるムッシュには、ありがたさも募ります。ましてや大方はボトルでのご利用に思わず価格破壊も仕方ないかと、自分自身も気分的に楽しめそうなものを選択しているのも。
白ワインで大体の価格の制約はございますが、ほぼお任せで。最近ちらほらと熟成したボトルを見かけるマルトロア。サントネイのブランは珍しくプルミエの質感も相まって香りに華やぎが。セルフィーユやレモン・グラスのアロマが詰まっており、中盤からはキンモクセイの香りも。後半からはクミンやナツメグなど何処かドライ・ハーヴのニュアンスまで。また上質の熟成の証のモカもまたブケの広がりに。
終電までのお付き合いになりますが後半は少しデキャンタの中に残されてしまい、これはまたご相伴に。時間的にはこのワインはちょうど良かったのでは？もう少し北のエリアに北上するとやや大ぶりなスタイルをお楽しみいただけるのですが短時間にブルゴーニュの白の良いとこ取りには赤も白もこのアペラシオンは興味深く。
貴重な雫ではございましたが、お隣のマダムがグラスでサントーヴァンを試されていたので少しだけですがお裾分けいたしました。’０５の溌剌とした酸と成熟度をました’８９の円い果実味はスタイルの違いの大きさに驚かれて。これはこれですが、より上質なものには女性は敏感で経験を得るということはとても素敵なことかと。こんな出会いにアプローチさせてくれたムッシュにこれまた感謝を・・・・・・・・。
さて、明日は彩人のお宮参りの予定ですが雨が気がかりで。
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
