Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

JC2

青年会議所の全国会議の二日目は、昨夜のドクターの再来店や知らずにお越しになられるご常連さんなどでこの日も酔った。本音はあまりアルコールは強くない体質ながらも鍛えられるもので、呑み助さんでなければ街場のソムリエは勤まりません。場合によっては、失礼ながらゲストよりもボトルの半分以上を私が飲み込むこともしばしばあるものです・・・・・・・。
・Chateau Beychevelle’90 St Julien
・Chateau Roc de Cambes’93 Cote de Bourg
・Calera Reed’90 
・Meursault Cote de Beaune’85 J.F.Coche Dury
’90は、ええなー!思わず我が子を見つめるような面持ちになってしまうこの手のワイン達に今宵もどうしようも無く洗脳されて。未だ活き活きとして噛み締めるが如く肉厚で豊満。タンニンも適度に熟れており、洗練された酸味はお料理に塩を添えるような程度に。移ろいながらも纏わりつくブケは強く鼻腔を擽りながらも、ハッとさせるセクシーさに非の打ち所が無く。きっときっと私がワインを飲み続ける間はこのヴィンテージは、永遠に感じさせるものなのでしょう。ボルドーのベルサイユとも言われるベイシュベルのシャトーの美しさが脳裏に蘇りながら気付けばグラスは空になっており。
コートド・ブール最上の造り手ミジャヴェル。’93のロック・ド・カンブは落ち着きを感じさせました。ある意味通好みである意味現実的な大人のワインに選択されたマダムの印象も一段と素敵に輝き。何事も興味を持ち、正面を向かれる方には良き出会いがあるもので。ボルドーとて玉数が減っていくこの状況にヴィンテージ・ワインの希少性と芸術性がよりいっそう。
カリフォルニアの’90もまたフランスとは違う意味で、ええなー!絵に描いたような祇園街のご同伴の風景でしたが、今宵もソムリエの立場をしばし忘れて眼の保養をさせていただきました。ミルズ、ジャンセン、リードと言うシングル・ヴィンヤードから作り出されるカリフォルニアのロマネ・コンティ?はザクロのコンフィのようで。甘酸っぱい妖艶さが特徴で大きな体の造り手さんジョシュからは創造し難い洗練された様相を。
これまでのコメントが無になるほど、やっぱり美味い。