Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵カベルネで

意外な展開で今週は、赤字ながらも気持ちよく店休日をむかえられる今宵でした。
昨夜もそうだったのですが、当日の大人数さんにてのご予約は問題が絶えず。週末と言うこともあり、多少ながらも金額設定をさせていただいており。また、横並びのカウンター席というのも会の趣旨に合われない方もおられ何度もお電話でやりとりしながらもご利用には至らないケースも。
ですが、今夜はドクター9名を接待される貸し切りが。
流石に9名も並ばれると、年功序列以外に力関係もうっすらと見て取れ。皆様なりにもご苦労はあられるようで・・・・・・・・・・。
そんな状況では、ワインの決定権はやはりパワー・ゲームになりがちで。
・Almaviva’97 Concha y Toro & Mouton
・Chateau Margaux’91 Margaux
チリのムートンは、オペラ”フィガロの結婚”に登場する好色漢の名から付けられたもの。’96ヴィンテージからのリリースのアルマヴィーヴァはそろそろこのあたりのヴィンテージも在庫は限られてきました。ですが、これぐらいの熟成では好色漢の欲望は褪せることなくパワフルで上手に仕上げられたチリ・ワインらしからぬ洗練されたエレガンスを持ち合わせ。
最後の1本は、それなりに葛藤もあられながらも昨夜にひき続き五大シャトーを。今宵はボルドーのエレガンスの極みのマルゴーでした。’91は前回は、ポイヤックのクオリティの影に鳴りを潜めておりましたが今回はバイオリズムは上向きでした。
力を感じさせながらも決して押し付けがましくなく、それでいてハッとさせられる上質なブケの濃密さに絹のようなしなやかさはマルゴーが5本の指の中で最もハイ・プライスなのを納得させられます。
でも、個人的にはこのシャトーは昨年のボルドー訪問時同様に寄せ付けない高貴さが感じられ出来れば女性と一緒に嗜みたいワインの最たるものでは・・・・・・・・・・。

              Sommelier R.Imamura