Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

バーガンディー

今宵、お盆の色濃くゆったりとした営業に。
ですが、彼女だけは今宵も勢いを感じさせ。ブルゴーニュの彼女はやはり、お盆などは関係無く。今夜も偉大なセレクトを。
・Clos Vougeot’81 Lamarche
Musigny V.V’88 Comte Georges de Vogue
やや、出し渋りをしてしまっていたヴィンテージ’81のラマルシュ。作柄的には賛否が分かれるもので、ずっと難しいヴィンテージだと思っておりました。事実ヴィンテージ・チャートでも、この年のブルゴーニュは数字も小さく。また、ただでさえ少ないブルゴーニュの中でも一段とオファーも少なく’81産まれの方からのブルゴーニュ限定のご依頼には手を焼きました。そんな’81も最近、出版されたジャッキー・リゴーさんの”ブルゴーニュ100年のヴィンテージ”からは意外な高めの評価に驚きを覚えたものです。それ以来、何度かの末今夜の抜栓に。
良い部分としてはヴィンテージなりのノスタルジーはあるものの、香りもややハーヴィシャスで味わいも淡白のうえ、酸の浮き上がり方はヴィンテージ・キャラクターをはっきりと。ですが、ゲストの側としてこういったワインを愛でられる方というのは素敵なことでは。
気を取り直してトライされたヴォギュエは、’88で。何度か最近も扱う機会があったためご納得はいただけるだろうと期待をしていたのですが、今までの中で一番筋骨隆々としたミュジニで。なんとも意外なミントのアロマがふわりと上がり、力強さを前面に。これが、フル・ボディなピノ・ノワールなのでしょうか?
意外な程おとなしいブルゴーニュの彼女は3本目に進まれる様子でしたが、今宵の殿方はどうもお疲れのようで。気が付くと船を漕がれておりこの時点でタイム・アップに。3本目は因縁のアンリ・ジャイエを楽しみにもしていたのですが、お恥ずかしながら色気を出してしまっていたかも・・・・・・・・・・・・。明日のご利用も楽しみです。

               Sommelier R.Imamura