Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

オーパス・ワン

先日のカリフォルニア・カルト「マヤ’00」の印象も冷めやらぬ間に、久しぶりの「オーパス・ワン’01」を。はっきりいって、私共ではオン・リストされるのは10年後のヴィンテージだと思っておりました。ここ祇園の地でも毎晩のように
抜栓されているであろう、響きの良い部分のあるワインのひとつ。そんなためか、
現実にはナイーブになってしまう、やや可哀想な銘柄かと・・・・。ところが、そんなイメージを吹き飛ばしてしまうことに、プライヴェートでの利用のためテイスティングも省いてしまい、おもいっきり開かせてあげるデキャンタージュを。最大
のサイズのグラスにて香りを利いてみると。この上ないボルドー・スタイルのブーケが鼻腔に届きました。クレーム・ド・カシス、黒胡椒、カカオ、バニラのニュアンスが顕著で、まるで教科書のなかのカベルネ・ソーヴィニオンが。いかにも「あっけらかん」とした外向的な表情にワインの楽しさを、またひとつ思い出したような・・・・・・。個人的には大好きなイメージを持ちましたが、ビジネスにおいては難しく。なぜなら、私のリストにはヴィンテージ’83がセラーからの出番を待っております。ちなみに、歴代の使用生産年は’79’85’87’88でした。
とはいえ、ご家庭でも楽しめる偉大なワインかと。

Sommelier R.Imamura