Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今日は何をお書きすればいいでしょう?

3日の土曜日は、前半はまた今日も苦しい日に成るのかと悩んでおりましたが、22:00ごろより、たまった鬱憤を晴らす慌ただしさに。本日は、まんべんなく
・Sassicaia’98 Tenuta San Guido
・Brunello di Montalcino Soldera’84
                         Case Basse
・Maya’00 Dalla Valle
・Chambertin Cuvee Heritiers Latour’85
                         Louis Latour
プライヴェート・コレクションよりイタリアを世界に認めさせたフィオレンティーナが。’98ヴィンテージは、まだ若さは残すもののカシスやプルーンのジャムのような甘く誘惑的な香りと肉付きのよい果実味と熟れたタンニンが心地よく口中を
支配します。このヴィンテージは随分扱う機会も多かったせいか懐かしい1本でした。いかついエチケットからはイメージしにくい、ピュアで曇りのない葡萄果実を表現するジャン・フランコ・ソルデラは人気が高く、現行のヴィンテージでも手に入りにくくオールドのこちらは稀少かと。そんなことも、ご存じのマダムはお一人にてご所望に。イタリアで今最もエレガントと謳われる、このブルネロにおいても
モダンを代表する造り手、平坦な年にも柿のコンポートのような繊細な甘さを持つ
ワイン。そして、ついにワインリストの「目の上のたんこぶ」。とにかく若いヴィンテージなのにプライスは破格のカリフォルニア・カルト。年産500ケースの日本人の未亡人による、彼女の愛娘の名を冠した噛みしめるほど濃縮度の高くパワフルかつフィネス溢れるワイン。そして、やはり最後はブルゴーニュ。京都でも指折りのワイン・コレクターのご夫婦は、手強く色々おっしゃられた末にグレート・ヴィンテージの特級を。これまた、とてもとても素晴らしく今宵の〆に相応しく、アカシアの蜂蜜を思わせる香りに黒砂糖のアフターが艶めかしく「おいしい」とこぼれる笑みが。とはいえ、D・R・Cの大量所有者のムッシュは「D・R・Cに比べるとチャーミングやな!」とのこと。今度ロマネ・コンティでも飲まして下さい。

Sommelier R.Imamura