Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

2日の土曜日は、ビストロ、ワインバー共に忙しく、早くも今月の特集にご注目いただけ、ボルドー右岸のワインが数本楽しまれておりました。
・Chateau L’Hermitage‘98
・Chateau Beausejour Duffau‘88
・Chateau L’Eglise Clinet‘88
サンテミリオンとポムロールより一本づつ‘88ヴィンテージがビストロにてご利用いただけ、キャラクターの違いはありながらもあこがれの2つのシャトーがリストより消えてゆきました。
本日の私のお薦めの一本は、シャトー・レルミタージュ‘98。このワインはシャトー・マトラを所有するガブリオール氏が造り出すトップキュヴェです。グランクリュラッセのマトラに対し、ただのグランクリュのレルミタージュの方が逆に上級スペシャルキュヴェとして扱われ、新樽100%でカベルネフランとメルロの50%づつのセパージュは、シャトー・シュヴァルブランをもイメージさせ、グレートヴィンテージの‘98は、ガッチリとしたタンニンを含み、時間と共に甘みが浮かび上がり、サンテミリオンの望むべきしなやかで丸みのあるスタイルへと変化していきます。
今回は私共のプライスで、¥15,000−を掲げさせていただいておりますが、あるお酒屋さんではこのプライスを上回っているところも少なくなく、間違いなくお買い得な一本だと思われます。
それから桜の開花が遅れておりますが、私共のワインバーのカウンターではしだれ桜が幻想的に咲いております。今月は見られる価値も一段とあるものだと思います。ぜひ一度御覧頂ければ幸いです。

 Sommelier R.Imamura