Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ブルゴーニュ’90’73

毎日の出勤が 湿度で汗だくに。所要時間は 僅かなのですが 真夏の暑さよりも 体力を奪われるような?です。今日は 雨の中でしたが それでも店舗に着くと またまたの激しい夕立に。5階から見下ろす 瞬間ですが 水を挿されない営業になれば 良いですが・・・・。
で 昨夜は 意外なほど 素晴らしき晩に
・Cabernet Sauvignon Scarlett'11 Mcgah family Vineyard Napa Valley
・Meursault Clos des Perrieres'90 Albert Grivault
・Chambertin'73 Louis Trapet Pere & Fils

お電話をいただけたので 何時もより早めに店舗まで。僅か30分の時間差ではありますが それでも心に余裕が出来るもので。
移転後 初のご利用のお二人は 何となくうる覚えの 印象でしたが 早めの時間帯で 気が付くことも。光が店内に差し込むので 白ワインの熟成の色合いがはっきりと。ワインの その違いを ゲストからおっしゃられたことも 嬉しき事実です。'04のジョセフ・ロティのマルサネ・ブランでしたが 黄金色に輝くシャルドネの色調に 何時もの照明では気が付かない 当たり前ですが 発見も。
こちらも 久々のお二人ですが やや ばたばたと 心落ち着かない時間帯でもありましたが ターゲットにしていたワインの銘柄が 明確に ご準備が出来ていたので 素早く。基本的には もうカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンしか の顧客で。正直、安全パイなのが 仕入れさえ こなせていればの方なので。ご予算的にも 許容範囲が 有られる方なのも 助かる要因です。美しい 女性が描かれたマクガー・ファミリーのスカレット。ヴィンテージにも左程拘る必要もないですが 上質なタンニンの滑らかさと 圧倒的なヴォリューム感に 有無を言わさずかと。こちらも 熟性しきった エポワスを 持ち帰りにもなされて。遠方より またまたありがとうございます。
そして、今回も素晴らしき ブルゴーニュの飲み頃の2本を。ご来店時に直ぐに前回の やり取りのリセットのお言葉をいただける 辺りも大人の方で。暑さが シャンパーニュの 需要を高めますの ハーフのロデレール の間にワインリストを。今回は、白からのスタートで ムルソーを。余り 印象が良くないアペラシオンのようでしたが 敢えてでもありの クロ・ド・ペリエールの'90の偉大なボトルを。こちらも美しく滑らかに照りを持つ色調の中に 蜂蜜のニュアンスが 既に。確かに もうひとつの白のグラン・クリュに比べれば プルミエまでしかないこのアペラシオンの姿も見え隠れするのですが。柔らかく 繊細なスタイルが ある意味では 次の赤への伏線にもなったかな。
2本で 今夜は!の前回の教訓でもありましたが 赤はグラン・クリュで。ヴィンテージ'73は 相変わらずですが やはり個人的には 偶には飲み込みたいものです。また、有りがたいお言葉が こちらのドクターからあり 移転後に獲得した 新たな顧客の中では 最大の発見の方かとも。多店舗さんに以前は行かれていたようで ある意味 影響の有る 店舗さんかとも思われますが やはり このクラスのブルゴーニュの熟成の手持ちと 状態の差異に ご評価をいただけたことが お越しの原因とのことで。本当に本当に ご理解が有られるワイン・ラヴァーの率は非常に僅かかと思われますが 僕の信じる本当の意味での飲み頃のワインは 正直 他店さんでは?かと。
まま、勿論 答えは 無く 好みの問題ではありますが。
抜群の状態だった トラぺの 肉付きの良い ジューシーなシャンベルタン、今宵も極上のお時間をありがとうございます!
Sommelier R.Imamura