Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’87’85’82

本日のお昼間もジムに。意外に早起き出来たので、少しだけ 余り最近は連れて行ってあげれていない 愛犬の はなちゃんを 自宅の近所だけですが。
そして、その後のご近所のおばさま なのですが ”ワインのこと解る?”で見て欲しいワインがあるとのことでしたので。”まま、解る範囲なら”と答えましたが お持ちになられたボトルは 一目で解るナパ・ヴァレイのあの白地に 二人の横顔の奴で。しかも’98でしたので やや冷えたボトルに 良かったな 保管もちゃんとしているのかな?でしたが、我が家の界隈にも そんなワインをお持ちのご家庭が有られたとは。ただ、”私も おとうちゃんも ワインは飲まへんねん!”とのことでしたので・・・・・・。
で昨夜の今月もご利用ありがとうございますの ドクターは
・De Venoge Extra Quality Brut’87
・Meursault’82 Louis Jado
・Chateau Pichon Laland’85 Pauillac

何時もながら このところは月1でのペースでは必ずご利用いただけている ドクターですが 本当にありがたく こう言った方の存在が 辛うじての存続をささえるものかと。諸事情有られて しばし期間が開かれる方々の存在も 残すところ10日も切りましたので やきもきも有るのですが これもこれで仕方ないことかもしれません。
ただただ、色々な意味で 私 及び ぶどうの蔵をご愛顧いただけた方々には 最後の1杯のワイングラスを傾けにお越しいただければ幸いなのですが・・・・・。
今宵は、珍しく時間制限が有られましたが それも よろしきことかと。
’87ヴィンテージに おそらくの予想は当たられており 珍しいシャンパーニュの’87も 直ぐに泡と消えていき。ド・ヴィノージュのこの エクストラ・クォリティ・ブリュットと言うキュヴェは 僕個人的にも初めての機会だったかもしれない。それでもメゾンは1837年からの操業とは シャンパーニュの歴史のひとつでもある造り手に 味わいも流石の熟れた熟成シャンパーニュ
白は嫌いで・・・・。そんな台詞に 僕とドクターの 何処が嫌いな理由?かの問いに”酸っぱいから”は想定通りのお答えで。ジャドのムルソーの’82であれば 酸が無いわけではないけれども 酸っぱいとは言わせない流れで。そして、おそらくは味わいにも問題は無かったかとも思われますが ”氷を入れても?”でしたので、そこも 勿論 涼しい顔で。
結論は、氷はいらない旨を彼女自身からのお言葉が有ったのは 本当であれば非常に意味があることで。嘗ては、毎回シャトー・マルゴーに氷を入れられていたお姉さんもおられたからな。慣れてはおりますよ!でも、彼女も 途中から氷はいらなくなったので。ご職業柄と言う説もありますが。
〆は牛ほほを 煮込んでいる最中に やや時間が迫っており 僅かな時間の2級の極上のラランドを。申し訳ない 流れでもありましたが ワインは当たり前のように ’85の華麗なる味わいに申し分ないもので。メルローのしなやかさが主張するラランドですが、この時代のマダムの指揮する女性的なスタイルが ボルドーの興味もここには魅かれてしまう。
ちなみにお昼に久々に映画を。”The Great Gatsby”の和訳のグレートはワインの世界では偉大と言いたいところですが 華麗なるか。それも素敵かな。ディカプリオは好きな俳優さんですが、今回は切ない役柄で。

              Sommelier R.Imamura