Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

年末の臨時営業まで

休日は年内最後の散髪を長男とすませてから これまた最後の作業でもあるダイレクトメールのポスティングに。今回は初めて愛犬の はなちゃんも同行させたのですが やっぱり少し足手まといになるなあ・・・・。当たり前か、彼女たちには祇園町の食物臭の香りは たまらない欲求でもあるだろうから。
そして、その後が意外な顧客からお電話に 結局 休日は無くなりましたが 有り難い限りです。
で先週末のワインから
・Chateau de Fonsalette Blanc Reserve’90 J.Reyneud
・Chateau Cantemerle’99 Haut Medoc
・Meursault Charmes’86 Joseph Drouhin

・Chambolle Musigny 1er’98 Comte Georges de Vogue
・Clos de la Roche Vieiles Vignes’98 Ponsot
・Clos Saint Denis’94 Dujac

やはりと言いますか、ここで僅かながらも動きがいただけなければ 年内も やや消化不良でもあったでしょうが 有り難い限りの展開でも。
前半からお越しのドクターは、今年も本当にお世話になりました 来年も変わらぬご愛顧を切に。
同窓会でしたか、お時間に余裕があられたようで アペリティフに1時間ほどでしたが 贅沢すぎる食前のジャック・レイノーの白の’90を。フォンサレットですのでセカンド的な役割ではありますが、それも’90であれば 何をも。十分な熟成ではあったかもしれませんが、時間の経過と共にその甘みも増す灼熱のローヌの白かな。
東京からの忘年会を京都で予定されておられたマダムお二人で。結果後程と言う形で男性陣も引き連れてのご利用は閑散の中盤にこちらもお初ながらも有り難く。
5級の最下位ながらも愛らしい名称も人気のこのグラン・クリュの’99は、リストの中でもお買い得な1本だったかもしれません。それにしてもメドック・マラソンでの4時間での完走は素晴らしい!
〆の白ワインは、ドクターの皆さん。久々の若手のドクターは京都に戻られるようですが、意外な長髪に 賛否は・・・・。
素晴らしい作柄の’86の白ですし、この安定感抜群のドルーアンですので 悪かろうはずも。
余韻に残る酸とのバランスが、ブルゴーニュの他のエリアとの異なるエレガンスを表現してくれます。こちらのドクターもまた今年も変わらずお世話になりました。

お呼び出しをいただいた東京からのムッシュ。お休みをいただいておりましたが、他のワインバーのご紹介を ためらったのも有りますが 祇園町にはワインバーさんも沢山有られるかと思いますが結局お飲みになられるような銘柄の手持ちが有られるところは正直・・・・・。
ですので、ままはせ参じる形に。
予想通り食いつかれたヴォギュエのプルミエは、この晩に自宅地下セラーからピックしたもの。若い’98ですが前回の’00のアムルーズ同様に むせ返るような香りの凝縮感にこの特別な造り手の目指すスタイルが見えてきます。
2本目はグラン・クリュにて。後のデュジャックとこのアペラシオンの人気を二分するくらいの造り手でしょうか?のポンソの’98のクロ・ド・ラ・ロシェ。先のシャンボールの香りにプラス 果実の甘みの芳醇さを。ここが格の違いを問われるブルゴーニュの世界観かと。
〆は’94のサン・ドニのほうへ。ここでやっと20年か。香りの特徴を持ち味としながらも、流石のバランスを醸し出す最愛の造り手のひとつのデュジャック。ああ、この3本は どれも若いながらもバランスも良く 様々なブルゴーニュのスタイルの違いが表現される面白い流れでもあったかと。やや、若飲みを愛でられる方には 贅沢この上ない年末の極上で。
それでは来年もまた こちらにもお世話になります!お連れのマダムが、変わられるのは意外ではありますが・・・・・。

             Sommelier R.Imamura