Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

フェイク?

本日のお昼間は、買出しも兼ねて店舗に。クリスマスも終わりましたので、カウンターバックの画材も一足早くかもしれませんが お正月仕様にも。1月の特集のワインも半分くらいは移動をすませましたので 気持ちは新年にも向かいますが もうひと頑張りしないとお給料は出せないので・・・・。
例年通り 31日の大晦日まで営業いたしますので、お近くの方は是非!
で昨夜の やはり僕の顧客はクリスマス後の方が動くかな?の晩は
・Virginie de Valandraud’00 St Emilion
・Chateau Beau Sejour Becot’86 St Emilion
・Vlonay Les Angles’76 Henri Boillot
・Sarget de Gruaud Larose’03 St Julien
・Chateau Grand Puy Lacoste’78 Pauillac
・Pommard’28 Leroy ?????
・Santenay’77 Chapelle & Fils

こちらもかなりのご無沙汰でしたが、思い出したようなお電話は非常に有りがたく。何時もながら素敵な祇園町のお姉さんを伴われてですが、今宵は’86で。1本目は彼女の直観のエチケットのセレクトでヴァランドローのセカンドに。’00はメルローではありますが、そこはモダンな造り手だけあり チョコレートのような濃密さも併せ持つ こちらも上質な1本かと。
お任せいただければ可能な限りのヴィンテージを。しかも、以前のご経験では印象が良くなかったとのことのお生まれ年のヴィンテージを。こちらも右岸の優良シャトーのボーセジュール・ベコで、流石の優雅な熟成感に ご理解を得られたかな?
久々のムッシュは今宵は、男性陣で。今宵のお連れの方も中々のワインラヴァーでも有られたようで、そのコレクションは羨望の眼差しでも。それらとの対峙は難しいものの、’76のアンリ・ヴォワイヨの薄旨な味わいは、やはりほっとさせるブルゴーニュの熟成かと。久々のコイーバのロブストの芳香も先のヘビースモーカーの方々のものとは別次元で。
こちらもかなりのご無沙汰で。職場の変化がその理由のようですが、それでも同じ職種を貫けるのも素晴らしく。’03の若いながらも暑いヴィンテージは、これまた 豊満で。
こちらも年内最終かな?今年も非常にお世話になりましたのお二人ですが、今宵はお三方に。合流前に気を使われヴィンテージの’78を抜栓されましたが、実は’77だったようで この流れに。
偉大なヴィンテージの’78は、庫出しのポイヤックは完璧に近く そのクールな質感が印象的にも。
挙句、’77のお勧めはムートンでも有ったのですが このシャペルのサントネイも個人的に。ただ、今までの数本に比べると やや噴いた状態でもあり 少し酸化の進み具合も。まま、ただただ先の’78の出来と比較をするならば 作柄通りとの取り方もされる辺りも大人の肥えたワインラヴァーかと。
そして、失礼ながらもおそらくはフェイクであろう’28のルロワのポマール。お持込いただいたものですが、その異様な形状のブルゴーニュでしかも 瓶の汚れもまた・・・・。
ただただ、それでも変態的なワインラヴァーでもある 私どもにとっては興味深いことこの上ない1本でもあることは間違えなく。
ただただ、明らかに’20年代のブルゴーニュの色調と味わいではなく 個人的には若いローヌのニュアンスを感じ得ましたが。まま、それでも意外に美味しくもあったことが唯一のですが。
しかし、僕でも価格が妥当であれば手をだしてしまうかもしれない 完全に してやられた 1本かと。何時もながら有難うございます!
              Sommelier R.Imamura