Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

弔い酒

コラヴァン1000と言うワインのコルク栓を抜かずに細長い空洞の針を差し込んで希ガスを送りその反動でワインを抜き出す商品が発売されたようです。天然コルクは自然に穴を塞ぐ性質も利用する商品ですが、基本僕はこの手の商品には余り実用性を感じない性格なのですが・・・・。
ですが、使い方によっては有りなのかな?300ドルくらいだからな、アルゴンの継ぎ足しは必要のようですが微妙ながらも見つめていかないといけないかも。
で昨夜の弔い酒は
・De Venoge Grand Vin des Princes Brut’93
・Pommard Rugiens’39 Collection du Dr Barolet
・Chateau Cordeillan Bages’90 Pauillac
”つぶやき”をお読みいただいて有難うございます。この二日間は神妙な内容の書き込みになりましたが、お読みいただいたムッシュは僕個人の中でもシガーとは最もご縁があられた方かと。そんな彼からのお電話でお心使いいただき昨晩は弔い酒と相成りました。
まあ、ある程度の酸いも甘いもご存知な方ですが一時は毎日コイーバのエスプレンディドスを4本も吸われる方だったので故人のビジネスにも少なからずの存在だったかと・・・・。
何れにしてもこのような形でご一緒いただけるのは悲報ながらも僕自身は心許せる方だったので。
変形ボトルのド・ヴィノージュのグラン・ヴァン・ド・プランス、’93も残すところ後2本まで来てしまいましたがやはりシャンパーニュで弔いが最も。
お次は色々と選択肢もございましたが、他のゲストの微妙な発言に銘柄が変更されました。僕自身はこのドクター・バローレ・コレクションの熟成感を試したくもありましたので、有りとしましょう。
希少なオールド・コレクションですが、この’39は予想以上にまだまだ若さすら感じさせ。ブルゴーニュの透明感のようなスタイルではありませんでしたが、ポマールの豊満な果実の味わいが残るノスタルジックな逸品かと。
お隣ではホテルマンさんと言うか料理人さんがたが大分酔われていましたが、ロデレールにポンテ・カネ’98を。意気投合される形で〆を’90のボルドーにて。若いよな、彼のヴィンテージでもありますが’87を扱う機会が多々ありましたがこの偉大な’90を正直まだまだ待ちたい僕の味わいの感じ方です。こんな時は先のコラヴァン1000は存在意義が見出されるかも・・・・・。
結局、紫煙を僕とムッシュで計4本。素晴らしく弔い酒以上にも個人を偲ぶ貴重な時間をいただけて有難うございます。
                Sommelier R.Imamura