Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

フランスの名醸ワインの熟成

本日のお昼間は、雨が降り出す前に週に1度くらいはトライアンフのエンジンをかけてあげないと。そんな難癖をつけてはまたまた店舗まで。1階のイタリアンさんが早くもお店を閉じられたので玄関周りを掃除はしていたのですが改めて水撒きもしたくと言う次第で。
それにしてもその際も新たな店舗さんのリフォーム業者さんが作業をされていたのですが、開け放たれた店舗からの何とも言えない油の酸化した香りが鼻に辛く。まま、以前と言うかもう5年くらいになりますかね このフロアも同時営業させていただいてはおりましたが店舗の設計上空気が篭る気がしておりました。
そんなことも含めて、現状僕の経営する2階のワインバーは良く言われるのがシガーの煙の香りとワイン等に由来するカビ臭さがご指摘されます。自身はかなり麻痺しているかもしれませんが、やはり飲食店でもありますので清潔な環境にしなければと改めて。
で昨夜のフランスの名醸ワインは
・Chaeauneuf du Pape’79 Chateau de Beaucastel
・Chateau La Pointe’81 Pomerol
久々の研究者のムッシュ、春頃には奥様と遠方なだけに期間があいてしまうのは致し方ない。
それにしても髪の毛が随分伸びておられ。完全にロン毛と言う感じでもありましたが、まま研究される方だけにそれらしさも。
今回のリクエストはボルドーと南フランスにイタリアでしたが、特集もあり結果的にはローヌに収まるあたりは付いております。以前は中々お値打ち感があ溢れていた造り手ですが、現状はもうヌフのトップ生産者の一人ですね。ボノーとラヤスと同格に置かれるボーカステルですが’79はもうブルゴーニュにも匹敵のしなやかで妖艶なスタイルに。華やかな果実のニュアンスも然ることながら、力強い濃縮感はこのエリアの特徴でもあり。男二人の前半の挿しつ挿されつの時間帯でもありましたが、今回も遠方より有難うございます。
後半のムッシュは今回は珍しく会社の皆様と。会話の内容はやはり中々硬いものでしたが、その中で笑いが止まられないのは頭髪のネタですが自虐的なものにもお人柄を感じます。
’81のポムロール、ポワントはどのヴィンテ−ジも安定感がありしなやかでほろ苦い甘さが持ち味で。今回も間違えのないボトルで明らかに開けたてから華やかな熟成香が。
4名様で難しかったり楽しめる内容の会話に寄り添う上質なボルドーの右岸かと。

                         Sommelier R.Imamura