Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

’95のハーランエステイト

休日の晩は、子供達との風呂上り後はサッカーが。久々の国際大会の映像でしたが、結果は残念なもので・・・・。
オウン・ゴールもこれも運も実力の内かもしれませんが、素晴らしいゴールの後の最後の最後のところで奪われたファイン・ゴールはこの日の運命だったのかもしれません。オリンピックはどうなるかな?男子も出場出来れば良いのですが・・・・。
で久々にこのカリフォルニアを
・Batard Montarchet’00 Louis Latour
・Vosne Romanee’67 Jean Gros
・Harlan Estate’95
・Barbaresco’73 Gaja
・Gevrey Chambertin’73 Antonin Gyuon
素晴らしい土曜の晩でした。金曜が嘘のように。ただ、それでも数字とは関係ないゲストのお人数は穏やかなものではありましたが。
以前は頻繁にお二人でお越しいただいておりましたが、神戸に行かれそして現在は大阪に。距離は微妙に近づいたのかな?ですがそれ以上にお二人がご結婚されたことが非常に良きことで。
ボランジェで喉を潤した後はバタールのハーフを。意外にもやや進み気味の味わいを意識させられましたが、海老のカルパッチョには好相性だったかな。
しばらくの間にお好みは変わられたかな?そんなやり取りもありましたが、先に柔らかいブルゴーニュを。数本の中から選択されたのは今は亡き時代のグロ。ジャン・グロのヴォーヌ・ロマネの’67は以前もその洗練された味わいにこのヴィンテージの息の長さを感じさせられたもので。未だに濃い色合いで香りにややすき焼き?をイメージさえられましたがこれもまた前座の存在で。
〆はやはり何度もお飲みいただいたあのハーランを。しかも今回は遂にのヴィンテージ’95で。今までにファースト・ヴィンテージの’90を初め’90年代の後半のものを何度もお楽しみいただきましたが、この’95は別次元のの香りの多彩さに驚かされ。ハーランのその個性は、変わらないもののパーカー99点は侮れません。
蛇足ですがパーカー100点の’94は、何れお飲みいただけますかね?
その後に続かれたムッシュもまたご同業の方でやはり今宵もこの業界の方々の影響は僕には大かと。重たいワインがお好みのマダムでしたが、今回は結局柔らかいワインのスタイルに。まま、男性の意見が通った形かもしれませんがこんな機会は何度もはないでしょうから・・・・。熟れに熟れたガヤのバルバレスコは、先にジャン・グロよりもブルゴーニュ・タッチだったような?透き通るほどのクリアな色調に吸い込まれそうなイタリアの帝王はやはり好みの味わいで。
〆は何時ものムッシュに前回ご紹介いただけた同級生のムッシュも。でやはり’73でしょうか、ジュヴレを。刺繍の1本でしたが、このアントナン・ギュヨンはこれぞ正にピノ・ノワールの熟成かと。余韻は愛らしいもののグミのようなかみ締める果実味はあの繊細な薄い果皮のピノ・ノワールから造り出されるこれもまた神の雫なのかな・・・・。

                    Sommelier R.Imamura