Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

これまた現実的な

やはり出ましたか、のワインの投資ファンドの詐欺事件が。日本ではまだワインでは聞きませんが、海外では税の対象から除外されている投資対象にワインも含まれている国もあるようですので最近の中国の過熱するワインの価格高騰がこれまた拍車をかけているのでしょうか。
まあ、大きく見積もれば僕の仕入れもそんな思惑もありましょうが何せ桁とかなり限定された銘柄に終始するだけに考え方は大きく異なりますが。
ちなみにやり玉にあがった銘柄は、やはり’08のラフィットとオーゾンヌのようですが。
で昨夜のこれまた現実的なワイン達は
・Lirac’98 Roger Sabon
・Campleone’98 Lamborghini
・Saint Joseph Les Granits Blanc’00 M.Chapoutier
・Andre Beaufort Grand Cru’99
相変わらずダラダラとした展開の週半ばの晩でしたが、今宵はご常連さんに以前ご紹介いただいた方々が場所を迷われながらも。
サラリーマンだから!そんな台詞でおっしゃられましたが、何のことは無い結局3本に。また、微妙な年収のお話もされていましたがそんな次元ではないほどの高額所得者のお一人でしたが。
ロジェ・サボンのリラック’98もグラスでも使用するだけに、そろそろ在庫は付き始めて参りました。良くも悪くもローヌのやや個性的な香りは穏やかで、ブルゴーニュにもにたピュアな軽やかな味わいは1本目のセレクトとしては上々では。
やや、深さを求めてのランボルギーニの’98。こちらもリラック同様のグラスでも対応ですが、同じく在庫はそろそろ。サンジョベーゼとメルローか、確かに熟れた果実の甘い香りは柔らかさを主張しており解り易い。まだまだ、熟成の可能性も見せつけながらもグラスの中での変化を楽しまれる辺りに女性のワインへの執着は男性との違いを感じさせます。
今宵はですが、最後の白が個人的には。やはりこの辺りのヴィンテージのシャプティエは高価ではありますが、素晴らしい。白胡椒のスパイシーさを顕著に感じさせながらも濃密なローヌのスタイルにサンジョセフすら侮れません。
〆のシャンパーニュは、グラン・クリュの’99を。これも彼らしくややハービシャスなニュアンスが特徴的。若さは未だ否めませんが、バランスの良さは違和感無くするすると。 Sommelier R