Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

赤は無く

今年最後の日を化粧するような強烈な雪景色に、本日の起床は青くなりました。何故ならもう3年目になりますが、請いにしていただいている鰻割烹まえはらさんの御節を受け取りに伺うお約束をさせていただいていただけに。
もう3年ぶり位になるのでは?京都市内が雪が積もるなんて。そんなことで流石にミニで伺う気持ちも萎えてしまい、お電話を差し上げた次第ですがやはり他の方々も悩ましい感じのようで便乗する形でお届けをタクシーさんのご利用で。何か微妙にお支払いは致し方ない額にもなりましたが。
で昨夜の暮れも押し迫ったワインは
・Beaune Clos des Mouches Blanc’99 Joseph Drouhin
・Louis Roederer Brut’89 1500ml
愛知県からの方は、どうやら昨年もこの時期にお席の確保が出来なかったようで1年越しのご利用に成られたようです。
愛知県?って名古屋?そんな会話の中でも三河界隈の方は名古屋とは言わないそうです。まま、微妙な郷土の愛なのでしょうか。
ソムリエールを目指されるマダムはリストの中から甘えたい1本を随分吟味されておりましたが結局はご相談もありながらもブルゴーニュの白に最初から決まっていたかと思われます。
飲み頃も見え始めている、ですがまだまだ若さも。そんな印象の’99のムーシュ。トランスバージュは必須のこのボトルでしたが、年に1度の京都の年末のご旅行は忘年会を兼ねた形のカップルのお二人には中々素敵に添えられる蜜蜂舞う円いミネラルが。
今年も随分お世話になりました皆様でしたが、今宵も最終には彼らが。シャンパーニュのご依頼でしたが、頃合いの良い1本が見つからずく苦肉のようにマグナムをお願いするような形にも。
まあ、遅い時間帯とは言いながらも5名様でありまた飲み込まれる量もある程度は想定出来る方々だけに。
年末を彩るシャンパーニュのマグナムは本当に大きく感じさせられます。ちょうど泡の溶け込み具合と酸の滑らかな熟成感は、やはり上質な造り手を印象付けます。
禁煙に成功されたムッシュを横目に紫煙をあげた私ではありましたが。

             Sommelier R.Imamura