Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Appassite

祇園町のお付き合いは、中々難しい局面も沢山あり。ただ、手を尽くせば何とかなることも、今回は自分のいい加減さも然ることながらですがインターネットの力も時代を反映して。
まあ、数年くらいのお付き合いしかないのですが祇園町のお姉さん方のご利用も嘗てほどではなく。ただ、そんな中でもお越しの方々はやはり何か強いブレーンを感じさせられます。
今回はお誕生日のお花のお願いをされまして、微妙ながらもご利用の方ですし今後も。ただ、お名刺すらいただけておらず、でネット検索で解決と高をくくっておりましたがクラブさんのホームページは無いようで。手を尽くしましたが、結局最終の手段でお連れ様の会社名だけは領収証作成時に存じておりましたので事なきを得ましたが。
蛇足ですが、飲んでおられるお姿とは異なる会社設立理念の文章に読みいらせていただきました。
で、すっきりしない12月の週末は
・Appassite di Moscato’90 S.Stefano
・Crozes Hermitage’94 Paul Jaboulet
意外に’73ヴィンテージの顧客もおられるものです、最近は特にひょんな会話の中から同級生を知る機会も。
同い年とは思えない爽やかなムッシュ、また何処かしら毒されていないピュアな側面も見てとれますが今のところは何時もお一人で。
せんど飲まれた後の陰干しのデザートワイン、まあ要は干し葡萄を絞ったような作り方ですがパッシートと言う呼び方で。
個人的にはヴェネチアのアマローネなどでは、機会が幾つかありましたがこのモスカートでは珍しいな?そんな印象の希少な’90で。貴腐ほどのべた付きはないものの、何か紅茶のニュアンスを施しながらもトロリと喉を流れる様がシガーを我慢する意志の無い禁煙3日目に。
少し寒さを感じさせられると何時ものブルゴーニュよりもローヌが恋しくなるもので。伝統的で有りこのところ特に在庫が増えていっている気がするジャブレ。ローヌ川を挟んでクローズが付くか付かないかでその酒質のサイズが異なるようですが、個人的にはやや愛らしさもあるこのクローズも十二分に。消し去ることの出来ないそのエロティックなブーケはシラーの持ち得るティピカルな特徴。まだまだ若い’94ですが、彼らのオールドはマグナムからレギュラーまで少しコレクションが出来つつ。
Sommelier R.Imamura